日野自動車は8月24日、CJPT(コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジー)からエンジン認証試験の不正問題を踏まえ除名されたことに関して「今回の決定を大変重く受け止めている」とのコメントを発表した。
CJPTは、物流などの社会課題を解決するため、トヨタ自動車、日野、いすゞ自動車で立ち上げた。その後、ダイハツ工業とスズキも加盟した。日野の親会社のトヨタから、日野の不正について「CJPTが共有する想いや目指す道とは相いれないもので、このまま日野を含めて活動を進めることは顧客、社会からの理解を得ることができない」と投げかけがあり、議論した結果、除名することを決めた。
日野では「エンジン認証において長期にわたる広範な不正を行ったという事実をみると、(社会課題解決の)そのスタート地点にさえ立てていなかったと言わざるを得ない」として処分を受け入れる姿勢を示した。
また、「起こした不正の深刻さ、その真因を正面から受け止め深く反省し、正すべきを正して、人流や物流を支えるという商用車メーカーの原点に立ち返り、社会から再び必要としていただける企業として生まれ変わるための変革に、強い覚悟を持って取り組む」としている。