JR西日本は8月1日、本社以外の地方機関などにおけるスタッフ部門の組織改正を10月1日に実施すると発表した。
この改正では「鉄道運行に関わるスタッフ部門の機能を集約して指揮命令系統を一元化し、スタッフ部門人財を育成しやすい体制にするとともに、地域共生の取組みの深耕」を図るとしており、統括本部や支社の組織改正、新幹線鉄道事業本部の再編が盛り込まれている。
発表によると、現在、京都・大阪・神戸の各支社が組み込まれている近畿統括本部に和歌山支社と福知山支社を編入。現行の京都・大阪・神戸の各支社がそれぞれ京滋・阪奈・兵庫の各支社に、福知山支社が部門間の連携や異常時への即応を担う「福知山管理部」に改称される。
また、岡山・米子・広島の各支社は新たに設置される中国統括本部に入り、現在の米子支社は「山陰支社」に改称される。

一方、列車指令を司る部門として、新たな近畿統括本部に大阪・関西空港・加古川・姫路・和歌山・福知山の各指令所を編入した近畿総合指令所を設置。中国統括本部内には岡山・米子・広島の各指令所を編入した中国総合指令所が設置される。
新幹線鉄道事業本部の再編では、本社組織として「新幹線本部」を、山陽新幹線の運行を担う地方機関として「山陽新幹線統括本部」を設け、中長期戦略を構築する体制を強化するとしている。