日産の中型セダン、『アルティマ』が大胆チェンジ…2023年型は今秋米国発売へ

ワイドになった新しい「Vモーショングリル」

新設計の12.3インチディスプレイ

可変圧縮比の「VCターボ」エンジンを搭載

「ニッサン・セーフティ・シールド360」を標準装備

日産 アルティマ の2023年モデル
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日産自動車の米国部門は6月9日、『アルティマ』(Nissan Altima)の2023年モデルを発表した。今秋、米国市場で発売される予定で、フロントマスクを中心にデザインを一新している。

◆ワイドになった新しい「Vモーショングリル」

日産の米国市場における主力ミドルセダンが、アルティマだ。日本市場では、従来型が『ティアナ』として導入されていた。現行型アルティマは、6世代目モデル。今回発表された2023年型は、大幅改良モデルになる。

フロントには、従来型よりもワイドになった新しい「Vモーショングリル」を採用し、大胆に変身した。日産の新たなブランドロゴも配される。標準のLEDヘッドライトには、デイタイムランニングライトとウインカーが組み込まれた。リアは、テールライトのデザインが新しい。

スポーティな「SR」グレードは、他のグレードとは異なる専用デザインのグリルを装着する。このグリルには、特別なブラッククローム仕上げが施されている。

◆新設計の12.3インチディスプレイ

日産 アルティマ の2023年モデル日産 アルティマ の2023年モデル

インテリアでは、従来の8.0インチディスプレイを、新設計の12.3インチディスプレイに置き換えた。高解像度ディスプレイは、鮮明な画像とグラフィックを実現するという。

インストルメントパネルには、質感を高める改良を実施した。7.0インチの「Advanced Drive-Assist」ディスプレイ、NASAに着想を得たゼログラビティシート、8ウェイパワー調整機能付きのレザーシートなどが選択できる。SRグレードには、新たにデュアルステッチのファブリックデザインを採用している。

この他、日産「ドアツードア」ナビゲーションシステム、グーグル「AndroidAuto」、ワイヤレスのApple「CarPlay」、ワイヤレスのスマートフォン充電パッド、Wi-Fiホットスポットなどが、グレードに応じて装備される。

◆可変圧縮比の「VCターボ」エンジンを搭載

日産 アルティマ の2023年モデル日産 アルティマ の2023年モデル

パワートレインには、ダウンサイズの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリン「VCターボ」エンジンを、SRグレードのFF仕様車に搭載する。最大出力は248hp、最大トルクは37.7kgmを引き出す。このダウンサイズエンジンが、先代に搭載していた3.5リットルV型6気筒ガソリン自然吸気エンジンを置き換えた。

このパワートレインは、量産エンジンとしては世界初の可変圧縮比エンジンだ。可変圧縮比技術は、ピストンの上死点位置をシームレスに変化させるマルチリンクシステムを活用しており、最適な圧縮比に素早く変化する特徴を備えている。

圧縮比は8:1(高性能)から、14:1(高効率)の間で自在に変えることができる。運転状況に応じてエンジンの制御ロジックは、自動的に最適な圧縮比を選択する。またこの技術は、燃料消費量と排出ガスの大幅な削減、騒音や振動レベルの低減など、多くのメリットがあり、既存のエンジンに比べ軽量かつコンパクト設計としている。

◆「ニッサン・セーフティ・シールド360」を標準装備

2023年モデルには、「ニッサン・セーフティ・シールド360」を全車に標準装備する。ニッサン・セーフティ・シールド360テクノロジーには、歩行者検出機能を備えた自動緊急ブレーキ、ブラインドスポット警告、リアクロストラフィックアラート、車線逸脱警告、ハイビームアシスト、リアの自動ブレーキが含まれる。

ニッサン・セーフティ・シールド360に加えて、すべてのグレードに「インテリジェント・ドライバー・アラートネス・テクノロジー」と「リアドアアラート」を標準装備した。上位グレードには、「インテリジェント・アラウンド・ビュー・モニター」と交通標識認識も装備されている。


《森脇稔》

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