ルノー、ロシア撤退を決定…仏本国に次ぐ世界第2の市場

ルノー合弁のアフトワズ
  • ルノー合弁のアフトワズ
  • ルノーグループ、ラーダの販売店に並ぶ新車。ロシア、ジェルジンスキー市(モスクワ)
  • ルノーのモスクワ工場(3月24日)

ルノーグループ(Renault Group)は5月16日、ルノーのロシア部門とアフトワズ(ブランド:ラーダ)の株式を売却する契約を締結した、と発表した。これにより、ルノーグループはロシア市場から撤退する。

ルノーグループの取締役会は、ルノーグループが持つルノーロシアの株式の100%を、モスクワ市の事業体に売却することを承認。さらに、ルノーグループが保有するアフトワズの株式の67.69%を、ロシア国営の「NAMI」(中央自動車エンジン科学研究所)に売却する契約に署名することを承認した。

なお、この契約には、ルノーグループが今後6年間、アフトワズの株式を買い戻せるオプションが付帯する。ルノーグループにとって、ロシアは重要な新車市場であり、フランス本国に次ぐ世界第2の市場だった。

ルノーグループのルカ・デメオCEOは、「今日、困難だが必要な決定を下した。グループの業績と将来のロシア市場への復帰の可能性を維持しながら、ロシアの4万5000人の従業員に対して責任ある選択をした。ルノーグループの変革をさらに加速し、中期目標を超える業績に自信を持っている」と述べている。


《森脇稔》

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