国土交通省は4月15日、高速道路の休憩施設不足の解消に向けた社会実験を追加で実施するとともに、条件を一部見直すと発表した。
国内の高速道路では、休憩施設同士の間隔がほぼ25km以上離れている空白区間が約100区間ある。この空白区間を半減することを目指して、現在全国23カ所の「道の駅」を対象に、高速道路からの一時退出を可能とする社会実験を実施している。
一時退出の利用が増加していることから今回、社会実験を実施する「道の駅」を新たに6カ所追加する。追加する道の駅は「ふくしま」、「常総(仮称)」、「おけがわ(仮称)」、「ながおか花火館」、「いたの」、「都城」。
また、既存の社会実験を含めて7月1日時から一時退出可能時間を3時間から2時間に変更して効果を検証する。2時間以上一時退出した車両は平日が7%、休日が4%と少なく、休憩以外の目的で一時退出したと見られる車両も確認されたため。
社会実験は休憩施設間隔が25km以上、ICからの距離が2km以内の「道の駅」でETC2.0搭載車を対象に、高速道路を降りて道の駅に立ち寄り後、定められた時間内に再進入した場合、降りずに利用した料金のままとするもの。