19年ぶり、大井川鐡道に新たなSL…兵庫県からやってきたC56 135

かつて見られたC10 8とC56 44(後部)の重連。現在はC56 44が『きかんしゃトーマス号』の「ジェームス」になったためこのような姿を見られないが、C56 135の導入で再現されるのかもしれない。
  • かつて見られたC10 8とC56 44(後部)の重連。現在はC56 44が『きかんしゃトーマス号』の「ジェームス」になったためこのような姿を見られないが、C56 135の導入で再現されるのかもしれない。

静岡県の大井川鐡道は2月12日、C56形蒸気機関車135号機(C56 135)を搬入したことを公式Twitter上で明らかにした。

同機は1938年3月、日立製作所笠戸工場で製造された簡易線用のテンダー式機関車。九州、中国地方で運用され、1974年6月、吉松機関区での配置を最後に廃車。1972年10月の鹿児島国体ではお召列車に運用された実績を持つ。廃車後、長く兵庫県加東市の播磨中央公園で静態保存されていたが、大井川鐡道入線後は動態保存へ向けて整備が進められる。

大井川鐡道の動態保存SLは、1976年7月に『かわね路号』として本線復帰したC11形227号機(C11 227)から数えてC56 135が7機目で(廃車後静態保存されているC11 312や休車中のC12 164を含む)、C11形190号機(C11 190)が2003年7月に本線復帰して以来およそ19年ぶりの新たなSLとなる。

同社のC56形としては1980年1月に本線復帰した44号機(C56 44)以来となるが、同機は2015年に『きかんしゃトーマス号』の「ジェームス号」に衣替えしており、C56 135は大井川鐡道としては久しぶりの原型C56となる。

大井川鐡道に搬入されたC56 135。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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