ソフトバンクグループ、Armの売却を断念…NVIDIAと合意

ARMが設計開発した自動車向け半導体のイメージ
  • ARMが設計開発した自動車向け半導体のイメージ

ソフトバンクグループは、子会社である半導体設計会社Arm(アーム)のNVIDIA(エヌビディア)への売却を断念した。NVIDIAと合意した。ソフトバンクグループが2月8日、発表した。ソフトバンクグループは今後、Arm株式の上場を目指す。

ソフトバンクグループは、100%子会社のソフトバンクグループキャピタルとソフトバンクビジョンファンド1が保有するArmの全株式をNVIDIAに売却することで2020年9月に合意し、手続きを進めてきた。

各国の規制当局から株式売却の承認を得るための調整を推進してきたものの、各国規制当局が先端半導体の開発がNVIDIAに独占されると懸念が示されていた。これを打開するのは困難と判断、NVIDIAへの売却計画を撤回した。

ソフトバンクグループがNVIDIAから売却対価の前受金として受け取っていた約1438億円は返金の義務がないため、2022年1~3月期の利益に計上する。ソフトバンクグループは2022年度中にArmの株式を上場させる。ArmはAI、IoT、クラウド、自動運転、メタバースなど急成長する市場でシェアを拡大しており、売上と利益は過去2年間で大きく伸びている。

《レスポンス編集部》

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