ピレリジャパンは、クロスオーバー/セダン/ミニバン向けコンフォートタイヤ『POWERGY(パワジー)』の新モデルを3月より順次発売する。
新製品は、安全性とサステナビリティにフォーカスし、ピレリ最新のバーチャルシミュレーション技術を使用して開発した。ラインアップは15~21インチサイズ、スピードレンジH~Yの、全51サイズ。価格はオープン。
ウェットグリップ性能は「a」(48サイズ)/「b」(3サイズ)。優れたウェットグリップにより、悪天候時でも安心感の高い走りを楽しめる。また環境やサステナビリティにも配慮し、転がり抵抗性能は「AA」(9サイズ)/「A」(42サイズ)を達成。低燃費と排ガス削減、低騒音化も実現している。
開発にあたってはピレリ最新のバーチャルリアリティシステムを採用。トレッドパターンおよびプロファイルの適正化により最適な接地形状を実現した。この接地形状はバランスが良く、接地圧分布は均一で、ブレーキの制動距離は短く、車のコントロール性や操舵時の正確性を向上させている。
ウェットブレーキ性能や摩耗性能は、特殊なポリマーを使用したコンパウンドを採用することにより改善。周方向の溝と、それにつながる横溝を配置したパターンの設計が、排水性を高め、ハイドロプレーニング現象の発生を防ぎ、ウェット性能と安全性を向上さている。
新製品はバーチャルシミュレーションを採用した開発方法によって、新型コロナウイルスによる制限で困難が生じた中でも、全体の開発期間を短縮。わずか18か月で開発を完了させた。また、タイヤのプロトタイプの物理的な数量を削減することで、環境にも配慮したタイヤ開発を実現した。
