都営三田線の新型、6500形が5月14日にデビュー…2022年度末までに6300形を淘汰

都営三田線の車両としては三代目となる6500形。6300形より角ばった前面形状で、ユニバーサルデザインを採り入れた「人に優しい車両」となる。編成両数は6300形より2両多くなり、1本あたりの輸送力を増強。
  • 都営三田線の車両としては三代目となる6500形。6300形より角ばった前面形状で、ユニバーサルデザインを採り入れた「人に優しい車両」となる。編成両数は6300形より2両多くなり、1本あたりの輸送力を増強。
  • 荷物棚も備える6500形の車内。6300形と比べて乗降口脇のスペースを拡大し、吊り手や手すりの数も増加。吊り手は低い位置に付けられている。座席幅も広くなり、仕切りを大型化することで見通しを改善。
  • 情報案内装置に組み込まれた車内防犯カメラ。全車に設置される。
  • 東急目黒線を走る都営地下鉄三田線6300形(右)。最新車でも車齢が20年以上経過しており、6500形に順次置き換えられる計画。
  • 8両化に備え更新された都営三田線のホームドア。視認性を高めるため開閉部の一部にガラスを使用。
  • 更新されたホームドアには非常停止ボタンが組み込まれている。
  • 接近表示器が組み込まれている更新されたホームドア。

東京都交通局は1月27日、都営地下鉄三田線(目黒~西高島平)へ投入する6500形の運行を5月14日から開始すると発表した。

同車は、都営三田線としては1993年に登場し2000年に最終増備された6300形以来の新型車両で、車内はフリースペースや多言語対応の液晶モニター式案内装置、無料WiFi、防犯カメラが設置され、吊り手や荷棚を低位置化。抗ウイルスコーティングも施される。

制御方式には省エネ性が高い「シリコンカーバイト」(SiC)と呼ばれる、炭化ケイ素半導体を用いたVVVFインバータ制御を採用。都営地下鉄の車両としては初めて、走行中の車両状況を基地へ伝送する車両情報収集システムが搭載され、2022年度下期から稼働する予定。

2023年3月に開業する予定の相鉄・東急直通線の列車は都営三田線にも乗り入れることから、それを視野に入れた8両編成13本が2022年度末までに投入される予定で、6両編成の6300形を順次置き換える。

また、8両化に伴ない三田~西高島平間では既設ホームドアの更新や延長も行なわれている。

東急目黒線を走る都営地下鉄三田線6300形(右)。最新車でも車齢が20年以上経過しており、6500形に順次置き換えられる計画。東急目黒線を走る都営地下鉄三田線6300形(右)。最新車でも車齢が20年以上経過しており、6500形に順次置き換えられる計画。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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