新型車両を追加投入…駅の新設、移転、高架化も 2022年3月「春のダイヤ改正」

回送中の相模線用E131系500番台。2022年3月のダイヤ改正では同線の新たな顔となる。
  • 回送中の相模線用E131系500番台。2022年3月のダイヤ改正では同線の新たな顔となる。
  • 宇都宮線小山以北と日光線に投入されるE131系600番台。
  • 上越新幹線にE7系増備。新たに12本が同車に置き換えられる。
  • 315系の車体デザイン。前面にもJR東海のコーポレートカラーが入る。2022年夏以降は順次、非常走行用蓄電装置が搭載され、停電時などで最寄り駅までの走行が可能となる。
  • 建設中の折尾駅新駅舎(2020年10月末時点)。
  • 折尾駅の構内図。高架後は鷹見口のABのりばが廃止となり、高架の新1・2番のりばが供用される。
  • 学園都市線の新駅・ロイズタウン駅の駅舎イメージ。JR北海道の在来線駅で企業名が冠されるのは千歳線のサッポロビール庭園駅に次いで2例目となる。
  • ロイズタウン駅の所在地。

JRグループは12月17日、ダイヤ改正を3月12日に実施すると発表した。JR北海道、JR東日本、JR西日本、JR九州では次のように駅の開業・移転・改良、新車の追加投入といった新たな動きが見られる。

JR北海道 20年ぶりに新駅、キハ261系とH100形を追加投入

札沼線(学園都市線)では、2002年4月に開業した函館本線流山温泉駅以来の新駅となる「ロイズタウン」駅があいの里公園~石狩太美間に開業する(しかし、流山温泉駅は今改正で入れ替わりに廃止)。1面1線の無人駅で、あいの里公園以北へ運行される列車84本のうち75本が停車する。

学園都市線の新駅・ロイズタウン駅の駅舎イメージ。JR北海道の在来線駅で企業名が冠されるのは千歳線のサッポロビール庭園駅に次いで2例目となる。学園都市線の新駅・ロイズタウン駅の駅舎イメージ。JR北海道の在来線駅で企業名が冠されるのは千歳線のサッポロビール庭園駅に次いで2例目となる。ロイズタウン駅の発車時刻。ロイズタウン駅の発車時刻。

宗谷本線では、名寄市内の東風連駅を1.5km名寄方に移設し「名寄高校」に改称。旭川~名寄間の普通列車と快速『なよろ』を合わせた24本が停車する。

根室本線新得~釧路間、石北本線旭川~上川間では、電気式H100形一般型気動車30両が追加投入され、根室本線では平均3~7分程度のスピードアップが図られる。石北本線では24本中19本の普通列車がH100形に置き換えられ、旭川~上川間は平均6分、スピードアップされる。

また、札幌~釧路間の特急『おおぞら』にはキハ261系1000番台22両が追加投入され、全列車同系に統一される。

千歳線上野幌~北広島間を行くキハ261系の『おおぞら』。千歳線上野幌~北広島間を行くキハ261系の『おおぞら』。

JR東日本 上越新幹線にE7系が増加、E131系にニューフェイス

上越新幹線にE7系増備。新たに12本が同車に置き換えられる。上越新幹線にE7系増備。新たに12本が同車に置き換えられる。

上越新幹線にE7系が追加投入され、『とき』は上下各2本、『たにがわ』は上下各4本が同車に置き換えられる。

東北本線(宇都宮線)小山~黒磯間、日光線(宇都宮~日光)にE131系600番台、相模線(茅ヶ崎~橋本)にE131系500番台が投入され、相模線では全列車がワンマン化される。

総武快速線・横須賀線ではE235系1000番台を追加投入する。

宇都宮線小山以北と日光線に投入されるE131系600番台。宇都宮線小山以北と日光線に投入されるE131系600番台。

JR東海 新系列車315系を中央西線へ投入

中央本線(中央西線)名古屋~中津川間に新型通勤型電車315系を投入する。人口知能(AI)を活用した空調設備など最新の設備が設けられており、同区間では2023年度中にすべての既存車を315系に置き換える。


JR九州 鹿児島本線折尾駅が高架開業

鹿児島本線・筑豊本線(福北ゆたか線・若松線)折尾駅(北九州市八幡西区)が高架化され、鹿児島本線と筑豊本線(福北ゆたか線)直方方面への乗換え利便性が向上する。これにより直方方面へは折尾乗換えが基本となるため、黒崎乗換えの利便を考慮した折尾~黒崎間の運賃特例(同区間の往復運賃免除)が廃止となる。

折尾駅の構内図。高架後は鷹見口のABのりばが廃止となり、高架の新1・2番のりばが供用される。折尾駅の構内図。高架後は鷹見口のABのりばが廃止となり、高架の新1・2番のりばが供用される。
《佐藤正樹》

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