JR東海に新幹線用の新たなレール削正車…現行車と同じスイス製 2023年に2編成導入

レール削正作業の様子。
  • レール削正作業の様子。
  • 新たなレール削正車。1時間あたりの削正能力は現行車より200m向上した800mに。
  • 現行のレール削正車。新型と同じく、スイスのスペノ・インターナショナル社製。
  • レール削正車の編成と砥石の配置。
  • レール削正車の基本メカニズム。
  • 新旧レール削正車の機能比較。新型車ではレール断面を測定する支援機能により砥石の個別制御や圧力・角度の自動調整が可能。これにより1日の削正距離や傷、交換するレールの量を削減することができるという。
  • 新型車では砥石を個別に停止できるため、使用限度に達したものだけを交換することが可能となる。これにより砥石の廃棄量を削減でき、その分、コスト削減に繋がるという。
  • 新型削正車に搭載される故障時の表示機能例。

JR東海は12月8日、新幹線用の新たなレール削正車を2023年に導入すると発表した。

レール削正車とは、レール表面に蓄積される疲労層を取り除くため走行しながら砥石をレールへ押しつけその表面を削る保守用車両で、JR東海では在来線用の新型車として、2018年4月にスイスのスペノ・インターナショナル社製を2編成導入している。

新たなレール削正車。1時間あたりの削正能力は現行車より200m向上した800mに。新たなレール削正車。1時間あたりの削正能力は現行車より200m向上した800mに。

新幹線用の新たなレール削正車は約72億円を投じて2編成が投入され、現行車が置き換えられる。メーカーは現行車と同じスペノ・インターナショナル社で、削正支援システムの導入により削正作業の行程短縮が可能となるほか、砥石を個別に停止できる機能を設けることで廃棄する砥石を削減できるとしている。また、故障が発生した際にその内容が運転台に詳細に表示できる機能が追加され、速やかな復旧が可能になるという。

導入は1編成目が2023年1月、2編成目が同年5月に予定されており、いずれも浜松レールセンター(浜松市中区)に配置される。

現行のレール削正車。新型と同じく、スイスのスペノ・インターナショナル社製。現行のレール削正車。新型と同じく、スイスのスペノ・インターナショナル社製。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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