JR東海は12月8日、新幹線用の新たなレール削正車を2023年に導入すると発表した。
レール削正車とは、レール表面に蓄積される疲労層を取り除くため走行しながら砥石をレールへ押しつけその表面を削る保守用車両で、JR東海では在来線用の新型車として、2018年4月にスイスのスペノ・インターナショナル社製を2編成導入している。

新幹線用の新たなレール削正車は約72億円を投じて2編成が投入され、現行車が置き換えられる。メーカーは現行車と同じスペノ・インターナショナル社で、削正支援システムの導入により削正作業の行程短縮が可能となるほか、砥石を個別に停止できる機能を設けることで廃棄する砥石を削減できるとしている。また、故障が発生した際にその内容が運転台に詳細に表示できる機能が追加され、速やかな復旧が可能になるという。
導入は1編成目が2023年1月、2編成目が同年5月に予定されており、いずれも浜松レールセンター(浜松市中区)に配置される。
