日本史上最多? 19台のシトロエン SM が集合…SM Club du Japon20周年記念総会を開催

シトロエンSM Club du Japon20周年記念総会
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11月14日、20周年を迎えるシトロエン“SM Club du Japon”のツーリングと総会が、Royal Hotel八ヶ岳(山梨県北杜市)にて開催された。

シトロエンSM Club du Japon20周年記念総会シトロエンSM Club du Japon20周年記念総会快晴に恵まれた当日、19台のシトロエン『SM』と、会員やその友人の『DS』、『C6』などが現地に集合。会長の粉生 博氏によると、「19台も集まったのは日本史上、初めての数字ではないか」とのこと。周辺のワインディングロードを2時間ほどツーリング。SMが連なって走る様子は、フランスでも見られない壮観なものだった。その後は20周年を迎えた当クラブの総会で、これまでの振り返りや昨年の活動報告などが行われた。

シトロエンSM Club du Japon20周年記念総会シトロエンSM Club du Japon20周年記念総会シトロエンSMは1970年のジュネーブショーでデビューしたグランドツアラーだ。そのデザインはロベール・オプロンの手になるもので、非常に美しい2ドアクーペである。2.7リットルV型6気筒エンジンが前輪を駆動するFWDで、そのエンジンは当時、シトロエンの経営下にあったマセラティの設計によるもの。SMは1975年まで生産されその台数は1万2970台。そのうち日本には134台が当時の正規代理店、西武自動車により輸入された。その後、1980年代ごろからはパーツ供給やメンテナンス状況は悪化の一途をたどっていく。

シトロエン SMシトロエン SMSM Club du Japonが設立されたのは2001年10月。経緯について粉生会長に話を伺うと、「1999年に初めてSMを入手した際、メンテナンスを含めて情報が少なかった。そこで普及し始めたインターネットを使ったところ、何人かのオーナーとコンタクトが取れた。そこから少しずつ人数が増え、20名ほどになったころに、オーナーズクラブを作ってはということで始まった」という。

活動は、「日本国内にあるシトロエンSMをより良い状態で動態保存すること」と粉生会長。「現在推測では80台から90台が日本国内に現存しており、そのうち65台くらいがクラブ会員が所有。パーツ供給やメンテナンスなどの情報交換や、ヨーロッパのオーナーズクラブとの交流により、最新のSM事情やメンテナンス事情を入手して会員と共有するという、相互関係、互助関係を一番大事にしている」とのことだった。

SMの魅力について粉生会長は、「たくさんあるが、皆さん共通してるのはデザインだ」という。また、「シトロエンのハイドロニューマチックとマセラティのV型6気筒エンジンの組み合わせという“ちぐはぐさ”。こういった普通ではあり得ないようなことが実現しているのも魅力のひとつ」と語る。

シトロエン SMシトロエン SMもうひとつ、粉生会長が心情的にSMに愛を感じるのは、「短期間で、しかも少数の生産量で終了してしまったことだ」。理由は石油危機によるガソリン価格高騰などが挙げられるが、粉生会長は、「商業的に失敗だったのでは」という。そう考える理由は、販売戦略にある。

「SMを扱うディーラーはそれまで『2CV』や『AMI』、『DS』などで、SMが想定するユーザーや彼らが所有するフェラーリやポルシェなどを下取るほどの資金力やノウハウがなかったのではないか」。そうすると当時のフラッグシップであるDSユーザーをターゲットにせざるを得ないが、「SMのデザインが非常に美しいことは、疑う余地はないが、2ドアであることが障害となり、売りにくいクルマだったと思う」と分析。

そのうえで、「1960年代から1970年代の初め頃は、フランスが戦後復興して経済成長していた時代。いわゆる栄光の30年(1945年から1975年)と呼ばれた時代の終わり頃にパッと艶やかに登場したのがSM。しかし、前述のような事情によって短期間で終わったという、フランスの、あるいはヨーロッパの栄光の30年の、最後に咲いた“徒花”だという悲哀、憐憫の情を感じさせずにはいられない。そういう存在だから私のSMに対する愛着はより一層強くなる」と周りにあるSMたちを優しいまなざしで眺めながら語ってくれた。SM Club du Japon会長の粉生 博氏SM Club du Japon会長の粉生 博氏

《内田俊一》

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