ポルシェ、営業利益は78%増 2021年1-9月期決算

ポルシェ・カイエン・ターボ・クーペとポルシェ・カイエン・クーペ
  • ポルシェ・カイエン・ターボ・クーペとポルシェ・カイエン・クーペ
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ポルシェ(Porsche)は10月29日、2021年1~9月期の決算を発表した。

同社の発表によると、売上高は231億ユーロ(約3兆0585億円)だった。前年同期の194億ユーロに対して、19.1%増と2年ぶりに増加した。また、2021年1~9月期の営業利益は、36億ユーロ(約4766億円)だった。前年同期の20億ユーロに対して、78.4%の増益を達成している。

増収・増益となった要因は、好調な新車販売にある。2021年1~9月の世界新車販売台数は21万7198台。前年同期比は13%増と、2年ぶりに前年実績を上回った。

市場別実績では、最大市場の中国が6万9789台を販売した。前年同期比は11%増と、2年ぶりに増加した。中国を含めたアジア太平洋/アフリカ/中東地域は、12%増の9万7841台と、3年連続で増加する。このうち、日本は1~9月、5405台を販売した。前年同期比は1.1%減と2019年以来、2年ぶりに前年実績を下回った。

単一市場で、中国に次いだのは米国だ。1~9月の米国実績は、5万1615台。前年同期比は30%増と、2年ぶりに増加した。欧州は5万6332台を販売し、前年同期比は2%増と3年ぶりのプラス。このうち、地元ドイツは1万9099台で、前年同期比は9%増と3年ぶりに前年実績を上回った。

モデル別では、SUVの『カイエン』が6万2451台を売り上げ、最量販車に。ただし、前年同期比は2.9%減とマイナスに転じた。『マカン』は6万1944台を販売し、前年同期比は12%増と、2年ぶりに前年実績を上回った。『911』シリーズは、10%増の2万7972台。『718ボクスター』と『718ケイマン』は、合計で1%増の1万5916台、『パナメーラ』は1%増の2万0275台を売り上げた。EVスポーツカーの『タイカン』は、2万8640台を販売し、911シリーズの2万7972台を上回っている。

《森脇稔》

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