【SUPER GT 第4戦】STANLEY NSX-GTがポールトゥウイン…GT300クラスはmuta Racing Lotus MCが大逆転勝利

GT500クラスで優勝した#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
  • GT500クラスで優勝した#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
  • GT500クラススタートシーン
  • GT500クラス表彰式
  • GT500クラス2位の#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)
  • GT500クラス3位の#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)
  • GT300クラス表彰式
  • GT300クラスで優勝した#2 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)
  • GT300クラス2位の#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)

SUPER GT第4戦の決勝レースが18日、栃木県・ツインリンクもてぎで行われ、一度は2位に転落した#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がピットストップで逆転しポールトゥウィン。GT300クラスは17番手スタートの#2 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)が優勝した。

5月に鈴鹿サーキットで開催予定だった第3戦が8月に延期となり、今回の第4戦は今シーズンの3戦目となる。決勝レースは18日13時10分にフォーメーションラップがスタートし、2周ののちローリングスタートで63周のレースがスタート。GT500クラスはポールポジションの#1 STANLEY NSX-GT牧野任祐がスタートを決めて2周で後続を1.5秒離すハイペースで周回した。しかし2番手スタートの#19 WedsSport ADVAN GR Supra国本雄資が3周目から徐々に差を縮め、6周目に追いつくと一気にトップに浮上。その後は#1 STANLEY NSX-GT牧野との差を広げながらトップを快走した。

レースが3分の1を超えた23周目、2位を走行していた#1 STANLEY NSX-GT牧野がピットインしドライバーを山本尚貴に交代。対する#19 WedsSport ADVAN GR Supra国本は27周目にピットインし宮田莉朋に交代してコースに戻った。すると、ピットアウト後にハイペースで飛ばしていた#1 STANLEY NSX-GT山本が逆転を決め、#19 WedsSport ADVAN GR Supra宮田の前に出た。

全車ピットストップが完了したのは32周目。この時点でトップは#1 STANLEY NSX-GT山本、2位は#19 WedsSport ADVAN GR Supra宮田でその差は約4秒。以下#36 au TOM'S GR Supra坪井翔、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT大湯都史樹と続き、ここまでがトップと18秒差。5位以下はトップから30秒近く離されていた。

その後、ストップしたマシンを排除するため2度のFCY(フルコースイエロー=時速80km以下で走行し、追い越し禁止)が導入されたが、全車ピットストップが終わっていたため、戦いに大きな影響はなかった。

2位の#19 WedsSport ADVAN GR Supra宮田はトップ#1 STANLEY NSX-GT山本の差を徐々に詰め、35周目には1秒以内に詰め寄った。明らかにペースが違ったため、再逆転は時間の問題と思われたが、40周目まで2台は激しいバトルを展開。その後#1 STANLEY NSX-GT山本はペースアップを図り一気にその差を広げた。#1 STANLEY NSX-GT山本は#19 WedsSport ADVAN GR Supra宮田が近づくとペースを上げ、差が広がるとペースを落とすというコントロールをしながら周回し、そのままチェッカー。#1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が今シーズン初優勝を飾った。#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)が2位、#36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)が3位。以下#37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)、#64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)と続いた。

GT300クラスは序盤、ポールポジションスタートの#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)と2番手スタートの#244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)による一騎打ちの様相となったが、ピットストップで#244 たかのこの湯 GR Supra GTが遅れ優勝争いから脱落した。#11 GAINER TANAX GT-Rの後ろにはピットストップ直後に#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が迫ったがペースの差は歴然。#11 GAINER TANAX GT-Rは後続を引き離しながら周回を重ねた。

37周完了時点で#11 GAINER TANAX GT-Rの前にはピットストップを済ませていない#2 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)がいたが、この周でピットインすると同時にFCYが発動され、#11 GAINER TANAX GT-Rが低速で走行している間にピット作業を済ませてトップのままコースに復帰。なんと17番手スタートからジャンプアップを決めた。

FCYが解除されると、トップ#2 muta Racing Lotus MCと2位#11 GAINER TANAX GT-Rの差は約10秒。#11 GAINER TANAX GT-Rは1周1秒近く速いペースで走り、48周目にはその差が1秒以内に。しかしここまでタイヤを酷使して追い上げた#11 GAINER TANAX GT-Rはペースを上げることは出来ず、最終的にそのままの順位でチェッカーフラッグを受けた。

#2 muta Racing Lotus MCは16台抜きでの大逆転優勝。そしてチェッカードライバーとなった阪口にとっては、SUPER GT参戦59戦目での嬉しい初優勝となった。

2位は#11 GAINER TANAX GT-R、3位にはスープラ同士の激しいバトルを制した#52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が入った。

次戦、SUPER GT第3戦は8月21日・22日の日程で、鈴鹿サーキットを舞台に開催される。

■SUPER GT第4戦もてぎ、GT500クラス決勝結果(トップ10)
1. #1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
2. #19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)
3. #36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)
4. #37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)
5. #16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)
6. #64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)
7. #3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)
8. #38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
9. #8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
10. #23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

■SUPER GT第4戦もてぎ、GT300クラス決勝結果(トップ10)
1. #2 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)
2. #11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
3. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
4. #244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)
5. #4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
6. #25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)
7. #9 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
8. #30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
9. #65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
10. #18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)

《藤木充啓》

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