絵本から抜け出したような、小さいスナネコ…那須どうぶつ王国[写真23点]

那須どうぶつ王国(栃木県那須市)には珍しい動物、コアなファンが多い動物が揃っている。ハシビロコウ、マヌルネコ、アルパカ、アメリカビーバー、ユーラシアカワウソ、ホッキョクオオカミ…そしてスナネコだ。

優秀なハンター、ペットとしては飼えない

野生のネコ科動物では小型に分類され、一般的なイエネコよりも小さい。体高でも20cmちょっと。体の大きさに比して顔が正面からみて横長で、耳が大きいので、子どもが描く猫のイラストか絵本のキャラクターのようにも見える。だが、野生ネコなので小さくても鳥やネズミ、ウサギ、蛇などを捕食する。家畜の鶏などを狙うこともある。ハンターとしても優秀だ。

生息域は北アフリカや中央アジアの砂漠地帯か乾燥地帯。地域によって季節や昼夜の温度差が激しいので、スナネコはマイナス25°Cから45°Cまでの環境にも耐える。野生下では巣穴を自分で掘るという。砂漠地帯のネコ科動物の例に漏れず、大きな耳は体温調節に役立ち、獲物が取れれば水をのまなくても生きられる。足の裏にも毛が生えており、熱対策、防音、滑り止めなどに役立っている。

スナネコはレッドリストではLC(軽度危惧)に分類されている。見た目はかわいいが、前述のように野生では蛇やサソリ、鶏なども襲う肉食獣だ。ペットとして飼える動物ではない。安易に飼いたいという声は、乱獲や密猟につながる。自家繁殖ならOKという考え方も、自家繁殖の基準が明確ではないので乱獲防止や絶滅対策にはならない。

元気な4匹のお姫様

那須どうぶつ王国には、6頭のスナネコがいる。2頭の両親のもと4頭の子どもたちが育っている。展示エリアでは4頭の子どもたち、アミーラ、ハディーヤ、マシュリク、サディーカが元気に遊んでいた。子どもたちは全部メスだ。姉妹動物園である神戸どうぶつ王国のスナネコは別の親だが、こちらは全部オスだそうだ。

いちばん活発なのはアミーラだ。2020年4月に王国内の両親、シャリフとジャミールの間に生まれた。しかし低体温などの影響で人工哺育でここまで育った。7月にはハディーヤ、マシュリク、サディーカの3姉妹が誕生。マシュリクとサディーカは母親に育てられたが、ハディーヤはアミーラより低体温の状態が悪く人工哺育に切り替えられた。

そのため、アミーラとハディーヤ、マシュリクとサディーカはペアで行動することが多いという。

《中尾真二》

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