線路や高架橋、ホームが出現し始めた宇都宮ライトレール…工業団地エリア[フォトレポート]

清原中央通り沿いに出現した宇都宮ライトレール高架線路
  • 清原中央通り沿いに出現した宇都宮ライトレール高架線路
  • 宇都宮ライトレール終点、芳賀・高根沢工業団地 電停ができる付近(本田技研北門)
  • 宇都宮ライトレール終点、芳賀・高根沢工業団地 電停ができる付近(本田技研北門)
  • 宇都宮ライトレール用道路拡幅工事が行われているかしの森公園通り
  • かしの森公園前~芳賀町工業団地管理センター前の間にあるアップダウン
  • 拡幅工事がすすむ県道69号宇都宮茂木線、宇都宮ライトレールの線路は道路中央に
  • 拡幅工事がすすむ県道69号宇都宮茂木線、宇都宮ライトレールの線路は道路中央に
  • 野高谷町交差点へむけて道路が下がっていく。宇都宮ライトレールの線路は、この交差点付近から地平線路から高架線路へと移る

新規で建設する次世代型路面電車システムとしては国内初、2023年開業をめざして工事がすすむ宇都宮ライトレール(芳賀・宇都宮LRT)14.6km。

その終点、芳賀・高根沢工業団地電停(栃木県芳賀町)側から建設現場をクルマでたどると、併用軌道・高架軌道などの構造物のほか、急勾配のアップダウンやS字カーブ、起伏のある土地を地平と高架で結ぶ軌道がみえてきた。

最高速度40km/h、JR宇都宮駅東口から終点の芳賀・高根沢工業団地まで44分

宇都宮ライトレール路線図宇都宮ライトレール路線図営業キロ(複線)14.6km。うち自動車道路との併用区間(併用軌道)が9.4km、高架線などの専用軌道が5.1km。開業すると、JR宇都宮での駅新幹線 始発・終電に対応し、6~23時台にピーク時6分間隔(1時間当たり10本)・オフピーク時10分間隔(1時間当たり6本)の電車(HU300形)が走る。

最高速度40km/hで走り、JR宇都宮駅東口から宇都宮大学陽東キャンパスまで11分、グリーンスタジアム前まで27分、芳賀・高根沢工業団地まで44分(快速37分)で結ぶ。

終点付近の線路や電停は道路中央に敷くセンターリザベーション

宇都宮ライトレール終点、芳賀・高根沢工業団地 電停ができる付近(本田技研北門)宇都宮ライトレール終点、芳賀・高根沢工業団地 電停ができる付近(本田技研北門)さっそく終点の芳賀・高根沢工業団地 電停が設置される付近へ。もともとの電停仮称は本田技研北門。その名のとおり、宇都宮ライトレールの終点は、本田技術研究所プルービンググラウンドや本田技研工業生産本部栃木オフィスがある土地の北門付近で、かしの森公園通りに沿って線路や電停が設置される。

2021年6月時点では、かしの森公園通り「LRT整備のため道路を拡幅しています」という看板がたち、歩道の街路樹が根本から切り取られていた。本田技研北門終点付近に線路や電停はまだ出現していない。この付近の計画図は、線路や電停は道路中央に敷くセンターリザベーションで描かれている。

オートテクニックジャパン本社付近を谷とする長く深いアップダウン

かしの森公園前~芳賀町工業団地管理センター前の間にあるアップダウンかしの森公園前~芳賀町工業団地管理センター前の間にあるアップダウン次の駅、かしの森公園電停とその次の芳賀町工業団地管理センター前電停の間は、早くも厳しい勾配が待ち構えている。この区間は、オートテクニックジャパン本社付近を谷とする長く深いアップダウンがある。

宇都宮駅東口行き電車は、このアップダウンを越えると、管理センター前交差点で右折。県道69号宇都宮茂木線へと入り、野高谷町交差点までセンターリザベーションの線路を行く。現時点では道路拡幅工事中で、線路などは出現していない。

また、この管理センター付近には、本田技研工業品質改革センターやホンダテクノフォート、ショーワ4輪開発センター、ジェイアールバス関東 宇都宮支店などが並ぶ。管理センター電停には、デマンド交通に対応するトランジットセンター(乗り換え施設)がつくられる。

清原中央通りには逆三角形型の高架橋脚や高架線路が出現

清原中央通り沿いに出現した宇都宮ライトレール高架線路清原中央通り沿いに出現した宇都宮ライトレール高架線路この野高谷町交差点から左折し、国道408号清原中央通りに入ると、景色が一変する。清原中央通りからは、宇都宮ライトレールの軌道は高架線へと移り、2021年6月時点ですでに逆三角形型の高架橋脚や高架線路が出現している。

清原中央通りの宇都宮ライトレール軌道は、これまでの道路中央から道路東側へと敷設位置を変え、カルビー・ミツトヨ・デュポン・日本山村硝子・キヤノン・東京応化工業・新陽メタルビー・石川ガスケットなどの拠点が集結する清原工業団地へと続く。

高架橋で深い谷をクリアし、長府製作所 宇都宮工場付近で地平の線路へ

清原中央通り沿いに出現した宇都宮ライトレール高架線路。長府製作所 宇都宮工場北側を谷とするアップダウンがあり、宇都宮ライトレールの高架線もゆるやかにアップダウンする清原中央通り沿いに出現した宇都宮ライトレール高架線路。長府製作所 宇都宮工場北側を谷とするアップダウンがあり、宇都宮ライトレールの高架線もゆるやかにアップダウンするこの清原中央通りも、長府製作所宇都宮工場北側を谷とするアップダウンがあり、宇都宮ライトレールの高架線もゆるやかにアップダウンする。高架橋で深い谷をクリアし、長府製作所 宇都宮工場付近で地平の線路へと移る。

このあたりは、すでに線路が敷かれているほか、信号設備などの基礎工事も終えている。架線柱も一定間隔に設置され、複線線路の中央に1本立つスタイルから、線路両脇から2本で支える架線柱まで、いろいろ出現している。また、グリーンスタジアム前電停はすでにホームやホーム上屋、スロープなどが出現し、地上から上へと縦に連なる出発信号機らしき設備もあった。

宇都宮ライトレールの終点、芳賀・高根沢工業団地 電停(本田技研工業 生産本部 栃木オフィス付近)から宇都宮駅へむけて工事現場をクルマでたどる時間。このグリーンスタジアム前電停から先は、路面電車とは思えない、新規高速鉄道を想わせる風景が待ち構えている。宇都宮ライトレール グリーンスタジアム前電停付近宇都宮ライトレール グリーンスタジアム前電停付近
宇都宮ライトレールは高速鉄道か? はたまた急勾配・S字カーブの登山電車か?…鬼怒川橋りょう付近[フォトレポート]

《レスポンス編集部》

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