医療関連施設で活躍するドームハウス…ジャパンキャンピングカーショー2021

株式会社TCL(株式会社ホワイトハウス・グループ)は、簡単に組み立て・分解が可能なドーム型ハウス『イージードームハウス』をジャパンキャンピングカーショー2021に展示。

このイージードームハウスは、上部、下部、床パネルに耐水性、耐衝撃性、耐熱性、耐寒性などに優れた、高密度ポリエチレンが採用された、ドーム型の建築物。使用者のライフスタイルに合わせて、キャンプ施設やオフィススペースとして、または子供の遊び部屋としてなど、様々な使いかたができるのが特徴。

組み立て式となっているので、使用者が使いたい場所で組み立てられ、使用が終わればまた解体できるという利点がある。組み立てにかかる時間は、標準モデルであれば、成人男性2名作業時の場合、約90分で完成する。

床面積は7.1平方メートルで約4.5畳。外寸全高は2550mm、最大外径は3360mm。重さは約300kg。価格は79万円(消費税別、配送料別)となっている。

展示ブースには医療関連施設で実際に使用されている写真があり、どういった利用をされているのかが気になったので、広報・マーケティング部部長 谷川伸一氏にいろいろとお話をうかがった。

まずは市場の規模感について尋ねてみたところ、「このイージードームハウスは、2019年11月に日本でリリースを開始したのですが、2020年3月からは医療機関から、新型コロナウイルスの対策品として一番適しているというお墨付きを頂いた。そして北海道から九州まで、約300か所以上で導入され、医療現場だけでもすでに320棟ほどが利用されている」という。

「また奈良県、愛知県、岐阜県、北海道など地方自治体には、災害時備蓄品として導入していただいている。これは災害発生時に避難勧告が出た場合、避難場所である小学校や中学校などには多くの人が集まるため、新型コロナウイルスのクラスターが発生した場合には大変な問題となる。そういった事態を防ぐためにも、例えば発熱者の隔離場所として利用するといった使いかたができる。現在は地方自治体だけでなく、政府にも働きかけ、全国の小学校や中学校に備蓄すべきだと進言しているところだ」

日本には四季があるため、暑さや寒さへの対応、また雪や台風などの災害について、ドーム自体の耐性についてもお話を聞いた。

「まず壁パネルは厚みが40mmほどになっており、中空構造の二重構造パネルとなっているため、室内の断熱性、防寒性に優れている。そのうえ、パネル自体にUV耐性のある素材が練り込まれているため、紫外線に強く、約15年の耐久性があると言われている。断熱性、耐寒性はパネルだけでもかなり高い性能だが、近年の異常気象などに対応できるように、オプションとして窓をつけることもできるし、換気扇や冷暖房エアコンといったユニットも用意している」

「雪については、ドーム型なので外部からの圧力には、もともと強いという特性があるが、実際に東北で利用されている方から送られてきた写真などを見ると、1メートルの積雪でも問題なく使用できている。台風についても風速34メートルまで耐えられるというデータがある。不安があれば、アンカーペグや、ワイヤーで地面に固定することも可能だ」

もともとグランピングなどで利用される製品が、なぜ災害時に利用される製品として展開されることになったのか。

「弊社はもともと輸入車とキャンピングカーを扱っている会社だが、2019年にちょうど40周年を迎えた。その40周年を機に会社として大きくかじを切ろうということで、株式会社TCLという連結子会社を立ち上げた。いつまでもキャンピングカーといった車だけを扱うのではなく、社会に貢献する企業になろうということで、ドライブレコーダーや災害救助車両などを扱うようになり、その中でこのイージードームハウスの企画を生みだして扱うことになった。この製品を売り出してから半年後に新型コロナウイルスの騒ぎになったといういきさつがある」

「もちろん用途として、医療用だけではなく、キャンプにも使っていただけるし、お家の敷地に設置するということもできる。室内に取り付けるオプションについては、医療現場やキャンプを楽しまれている方が欲しいと言われたものを、次々に具現化している」

「一般企業であれば、販売予測を立てて、予算を確保して、その中の何パーセントを販促費に充ててといった手続きを経て製品化するが、弊社はそんな予測よりも、スピード感を大事にし、困っている人がいるなら、すぐに開発し製品化を進める。そのかいもあってか、ブースに来ていただいたお客様に、『こんなものはありますか?』と質問されるが、ほぼすべての質問に『あります』とお答えしている」

《関口敬文》

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