日本自動車タイヤ協会は、警察、運輸支局、高速道路会社、自動車およびタイヤ関連団体と協力し、2020年(1~12月)に全国で5回の路上タイヤ点検を実施、その結果をまとめた。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、例年に比べ点検回数及び点検台数が大幅に減少したため、対前年との比較を取り止め、2020年のみの結果報告となっている。
タイヤ点検は、高速道路26台、一般道路180台の合計206台で実施。調査結果によると、点検車両のうち、タイヤに整備不良があった車両は70台、不良率は34.0%。道路別では、高速道路のタイヤ整備不良率は42.3%、一般道路は32.8%という結果となった。
タイヤの整備状況を項目別にみると、不良率1位は「空気圧不足」で28.2%、次いで「偏摩耗」4.9%、「タイヤ溝不足」1.5%の順となっている。車種別の不良率は乗用車が36.0%、貨物車が23.8%。各車種の項目別ワースト1は乗用車が「空気圧不足」32.0%、貨物車が「偏摩耗」14.3%となっている。