トンネル湧水で「鉄道わさび」栽培 JR東日本スタートアップなど実証実験へ

JR東日本沿線の湧水を活用し栽培する「鉄道わさび」栽培の実証実験
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JR東日本スタートアップとグリーンインパクトは、JR東日本沿線の湧水を活用し栽培する「鉄道わさび」栽培の実証実験を新潟県湯沢町と千葉県君津市で実施。栽培した「鉄道わさび」の栽培地近辺にて飲食店での料理提供や加工・流通についても実証する。

GALA湯沢で最高級真妻系わさびの栽培実証実験

新潟県南魚沼郡湯沢町のGALA湯沢駐車場内では、本わさび(最高級真妻系わさび)の栽培を実証する。

付近を流れるトンネル湧水は、ミネラル分も豊富といわれ、年間を通じて水温も低いため、さわび栽培に適しているという。GALA湯沢スキー場の下を走る上越新幹線のトンネル湧水は現在、駐車場の消雪や、軟水化装置を介して飲用として利用されている。

今回の実証実験は、このトンネル湧水を活用して本わさび栽培を実施。育成が成功したわさびは、GALA湯沢スノーリゾート内和食レストラン「ゆた」で提供し、刺身の付け合わせ、ワサビ漬けなどに活かす。

将来的には「GALAブランドわさび」として土産品などそすすめ6次産業化をめざす。

千葉県君津市久留里で本わさび、西洋わさびの栽培実証

また、千葉県君津市久留里地区圓覺寺境内(久留里線久留里駅前)では、本わさび、西洋わさびの栽培実証を2021年3月に実施する。伊豆・長野などのわさび産地に比べ、わさび生育条件下での湧水量や水温などに恵まれていない千葉県で、わさび産地化をめざす。

県内有数の湧水量を誇る千葉県君津市久留里地区は、久留里駅周辺をはじめ、多くの自噴井戸が点在。圓覺寺境内にも上総掘りで700メートル掘ったと伝わる自噴井戸が存在し、この井戸から湧き出る水を使う。

さらに、わさびの生育が成功し収穫できたさいには、JR東日本直営ホテルファミリーオ館山内レストラン「BUONO」(ボーノ)で限定メニューとして2021年3月に販売する。

JR東日本スタートアップは、JR東日本の子会社でベンチャーへの出資や協業を推進するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC:Corporate Venture Capital)のひとつ。

《レスポンス編集部》

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