猫は1日中寝ている? 気になる睡眠事情[リアニマル]

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スヤスヤと眠る愛猫。その丸っこいフォルムにときめく飼い主さんも多いのではないでしょうか? 安心しきってお腹を出して寝ている日には、ついついその姿を写真に収めたくなりますよね! ですが、いつ見てもうちの子は寝ているけど大丈夫かしら…なんて心配になる方もいるかもしれません。そこで今回は、猫ちゃん達の睡眠事情についてご紹介したいと思います。

猫の平均睡眠時間は?

猫の平均睡眠時間は、およそ15時間前後と言われています。哺乳期の子猫やシニア期になると、なんと20時間眠ることも。1日の半分以上を寝て過ごす猫たち。これは肉食動物であった野生時代の名残が大きく関係しています。肉食動物は自身の獲物が狩りやすい時間帯まで睡眠を取り、エネルギーを備蓄します。また草食動物に比べ自分自身が捕食される可能性も低いため、長時間睡眠を取る習性がついたようです。

ただし熟睡しているわけではなく、眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠を繰り返しながら休息をとっています。猫の睡眠時間の大半はノンレム睡眠と言われており睡眠中でも獲物や危険が迫ってきた時には即座に覚醒し対応できるような本能を持っています。

最も活動する時間帯

夜行性と思われがちな猫ですが、実は「薄明薄暮性」という性質の動物です。夕暮れや夜明けなど薄暗い時間帯が最も活発で、本来の生活サイクルだとこの時間帯以外は睡眠を取っていることになります。夕方からスイッチが入って遊び始める子や、早朝から飼い主さんを起こしにくる子がいるのはこの性質があるためです。ただし現在飼育される猫のほとんどが室内飼いで、飼い主のライフスタイルに合わせて生活しているため、この性質が見られない子も多くなってきています。

こんな寝床が欲しい!

猫は基本的に自分の快適と思う場所を見つけることが上手です。夏場であれば風通しがよく涼しい場所を、冬場は暖かく体温を維持できる場所をうまく探してきます。ただし室内飼いの場合、どうしても快適な場所が自然には見つけられないことも多いかと思います。そのような時は猫好みの寝床を作ってあげましょう。フカフカの毛布やベッドなど敷物を用意してあげるととても喜びます。また空調を嫌う猫も多いため、冷暖房が直接当たらない場所にしてあげるとなおいいかもしれません。野生の名残で外敵に襲われにくい高い場所も好むようです。キャットタワーやタンスの上などに秘密基地を作ってあげるのもいいですね!

睡眠不足になってしまうと?

猫は睡眠不足の日々が続くと、食欲や元気の低下などが見られるようになります。中には嘔吐など消化器症状が出る子や、ストレスから自傷行為が見られる子も。本来猫はとてもデリケートな動物です。騒音がしていると、外敵では? と不安になり眠れなくなってしまうことがあるので要注意。テレビやスピーカーなどは少し音量を下げ、猫がゆっくり眠れるよう配慮してあげましょう。

また病気やケガを負っている時も、痛みや不快感から上手に眠れない子がいます。この場合、睡眠不足がより回復を遅らせてしまうため、あまりに眠れない日が続くようであれば獣医師に相談してみましょう。

猫ちゃん達の睡眠は、健康な生活を送る上で重要な時間です。人間との共同生活の中でも安心して眠れるよう上手なお付き合いをしていきましょう。

《吉田つぐみ》

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