WILLERは11月4日、室蘭市とオンデマンド交通などの新技術を活用したMaaS(モビリティアズアサービス)による地域交通の活性化を目指して連携協定を締結したと発表した。
室蘭市は現在、人口が約8万人と、ピークだった1969年の約18万人から半数以下に減少しており、これに伴って生活の足となるバス路線はピーク時の路線網を維持したまま利用者減に合わせ減便している。利便性低下による利用者減という地域交通の課題が人口流出の要因の一つとなっている。ストレスのない地域交通の実現を目指して2019年に「地域公共交通網形成計画」を策定して地域公共交通の再構築に着手している。
今回、室蘭市はMaaSや自動運転、オンデマンド型シェアバスなどによって少子高齢化による利用者減や労働力不足の課題解決を図っているWILLERの知見を活用して、地域が持つ交通資源に配慮して交通の最適化を目指す。人と人、 人とまちが繋がるコミュニティを創造し、地域活性化と市民サービスの向上を目指すとしている。
同社と室蘭市はICTを活用した次世代移動サービスの調査・実装に向けた検討や、地域交通の利便性の向上に関する取り組みなどで連携する。