VW乗用車ブランドが赤字計上、新型コロナの影響 2020年上半期決算

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フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)の主力ブランド、フォルクスワーゲン乗用車は7月31日、2020年上半期(1~6月)の決算を発表した。

同社の発表によると、上半期の売上高は285億8000万ユーロ(約3兆5600億円)。前年同期の441億4600万ユーロに対して、35.3%減とマイナスに転じた。

また、上半期の最終損益は、14億9100万ユーロ(約1857億円)の赤字。前年同期の22億8600万ユーロの黒字に対して、赤字に転落している。

赤字を計上した最大の要因は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大だ。工場の生産休止や、ロックダウンによるディーラーの営業休止などが、上半期の業績に大きな影響を及ぼした。

フォルクスワーゲンブランドのアレクサンダー・サイツCFO(最高財務責任者)は、「新型コロナウイルスの感染拡大は上半期、フォルクスワーゲンの業績に大きな影響を与えた。しかし、厳格なコスト管理やプロジェクトの優先順位付けなどの対策のおかげで、研究開発費や設備投資を大幅に削減することに成功した。財務状況は依然として堅調で、2020年通期(1~12月)には営業利益の確保を目指す」と述べている。

《森脇稔》

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