完成検査制度の簡素化に向けて法改正へ---変更届け出不要な事項を追加

日産自動車追浜工場(参考画像)
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  • 完成検査の改善・合理化に向けた検討会に中間とりまとめの概要

国土交通省は、完成検査制度を合理化する改正法案を発表した。

日産自動車やスバル、スズキなどで完成検査の不正が相次いで発覚したのを受けて設置した「完成検査の改善・合理化に向けた検討会」は中間とりまとめで、完成検査制度の合理化を図るため、自動車メーカーからの届け出の簡素化に関する方向性が示され、型式指定制度の国際調和を促進するため、型式指定制度における品質管理制度の改善に関する方向性が示された。

これに対応するため、自動車型式指定規則、完成検査実施規定を改正する。自動車型式の指定の申請書に添付する書面の記載事項に変更があった場合でも変更届け出が不要な事項を追加する。追加するのは完成検査の実施順序を記した図面(ライン工程図)、完成検査結果の記録様式(チェックシート)、自動車検査用機械器具一覧表。

型式指定申請時の添付書類として品質管理システムについて業務組織、品質管理システムの実施要領を記載した書面を追加する。完成検査の結果の分析を通じて品質管理することの義務付けを明記する。

また、装置型式指定規則及び共通構造部型式指定規則も改正する。品質管理関係規定の見直しに関する具体的措置として型式指定申請時の添付書類として、検査に係る業務組織、検査の実施要領を記載した書面を追加する。型式指定を受けた特定装置または特定共通構造部を製作者は、装置が指定を受けた型式としての構造を持つための検査及び検査結果の分析を行うことを義務付ける。

8月中に公布し、10月以降に施行する。

《レスポンス編集部》

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