高いか、安いか? シャープのマスク1箱50枚入り3938円[新聞ウォッチ]

シャープ不織布マスクMA-1050
  • シャープ不織布マスクMA-1050
  • 4月17日、東京都心と成田空港とを結ぶJR成田エクスプレス車内
  • 3月26日、成田空港

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

1箱50枚入り3938円(送料・税込み)。台湾企業資本のシャープが、液晶パネルを生産する三重県の自社工場で製造するマスクを専用ネット上でもきょう4月21日から発売するという。これまでは政府を通じて医療機関に納めていたが、個人向けにも当面は1日あたり3000箱を販売。生産体制が整い次第、1万箱に増やす方針のようだ。

素材は布製の「アベノマスク」とは異なる一般的な使い捨てマスクと同じ不織布を用い、シャープのロゴ付だそうだ。1人1箱限定で、買い占めや転売を防ぐため、1回購入すると3日間は申し込めず、注文後は2~7日で届くという。

シャープといえば、かつては「亀山」ブランドとして液晶テレビなどで高いシェアを誇っていたが、台頭する韓国や中国メーカーとの競争激化で経営が悪化。倒産の危機に見舞われて、2016年には台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が買収し、再建に乗り出すという苦い経緯がある。

異業種によるマスクの生産には、パナソニックも岡山県のクリーンルームを備えた工場で社内の従業員向けなどの生産を始めると発表したが、出荷の開始は1か月先の5月末で、日産10万枚を計画しているという。送料・税込みで一枚当たり80円近いシャープのマスクが高いか安いかは別として、スピード感ではパナソニックは大きく出遅れているのは否めない。

2020年4月21日付

●新型コロナ、10万円給付来月にも開始、25.7兆円補正案決定(読売・1面)

●首相「長期戦も予想」緊急事態宣言2週間(読売・1面)

●東京・大阪駅人出7割減、平日(読売・1面)

●原油急落10ドル台、21年ぶり、NY株一時500ドル超下げ(読売・1面)

●生産停止長期化恐れ、車部品の供給網危機(読売・9面)

4月17日、東京都心と成田空港とを結ぶJR成田エクスプレス車内4月17日、東京都心と成田空港とを結ぶJR成田エクスプレス車内●新幹線や特急運休広がる(朝日・26面)

●3月輸出11.7%減、新型コロナ影響、対米自動車低迷(毎日・2面)

●ブリヂストン国内11工場停止へ(東京・6面)

●シャープマスクきょうからネット販売、1回1箱限定(東京・7面)

●パナもマスク生産(東京・7面)

3月26日、成田空港3月26日、成田空港●ANA HD赤字594億円、1~3月最終、人の移動急減響く(日経・1面)

●車大手、つまずく増産戦略、新工場、トヨタが米で延期、スズキはインド凍結も(日経・15面)

●ホンダ、狭山と寄居工場一時停止(日経・15面)

《福田俊之》

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