◆想像以上に精神を蝕むリモートワークという働き方
まずはリモートワークが出来ない医療関係者の方や物流関係者の方、生活必需品などを扱う小売業の方、その他リモートワークでは対応出来ずに出社しなければならない業種の方に御礼を。大きなパニックにならず、一定以上の生活が出来ているのはそういった方々のお陰ということをしっかりと自覚しようと思う。
そしてリモートワークについて、元々自分は長い間リモートワーク的な仕事の仕方をしていたので大きな変化は正直感じていない。ただ家族全員が外出自粛状態で、コロナ前だと昼間は家で一人過ごしていたのが、この状況では全員が家にいる状態となり、これが思った以上にペースを乱す。
それとリモートワークが広がるにつれて増えてきたオンライン会議、これも意外と心を蝕んでいる。人様にお見せできる部屋に住んでいる人であれば何も感じないのだろうが、自分は築30年超の狭い賃貸マンション住まい。見せられる壁なんてありもしないし、いつでも誰かを招き入れられるほど綺麗にしているわけじゃない。なので極力音声のみの会議にするのだが、場の空気感というか会話の入り方や切り方が掴めずに気を使いまくり、相手と会話が被ることも多々。終わった後は暫くグッタリとしてしまう。
そして耳に聞く、目に入るニュースは本日の感染者は●●●人で……、と暗いニュースばかり。さすがにこれだと精神的に落ち込んできてしまうのは仕方が無いこと。そこで気分を変えるために外に出たのだが、濃厚接触を避けるべく車で街を巡ってみた。
自分の趣味で車にはプロショップで施工したカーオーディオが搭載されているので、なかなかの高音質で音楽が聴ける。そしていつもとは気分を変えたかったので音楽ダウンロードサイトにて2月&3月のシングルランキングTOP10を曲がタブらない様に纏めて購入。普段よりも少しボリューム上げ気味で目的地に向かうと、色々な意味で考えさせられる景色が広がっていた。写真は車中から撮影出来る範囲とドライブレコーダーの映像から切り出している。
◆インバウンド需要低下で街の景色が変化する

◆賑やかだったはずの場所も音のない街に変わっていた

◆華やかさを潜めたハイソな街並み

大手デパートやブランドショップが数多くあるが、営業している店舗は無いように見える。ポツポツと人は歩いているのだけれど、とても早足で歩いていて買い物に来たという雰囲気は無い。この風景を見たとき、自分が考えている以上にコロナウイルスは脅威なんだなと改めて実感した。
◆笑顔の見えないブティック通りは風の音だけ聞こえていた

◆意識した自己防衛を感じられた港町横浜

◆活気あるはずのお昼時。街は一変していた

メイン通りを覗いてみると営業している店舗はありそうなのだが、見えて当たり前の中華まんを蒸かしている湯気が出ていないし、奥の門まで見通せてしまうほど人がまばらにしかいない。コロナ前だと平日でもお昼時は人が溢れているのに、自粛要請でここまで変わるのかと衝撃を受けたのだけれど、決して悪い事ではなく日本で暮らす人々の意識の高さを感じられた。
◆苦しい時こそ日本人の良さを活かしたい

しきりに言われている“3密(密閉空間・密集場所・密接場面)”を避ける事、ソーシャルディスタンス(難しく言っているけれど、1~2mは人と離れましょうという事)の確保、うがい手洗い消毒をしっかりと行う事。これはもう効果があると信じて確実に実践するしかない。
それと“働きアリの法則”というのは知っているだろうか。2割のアリはよく働き、6割のアリは普通に働き、2割のアリは怠ける、というものだ。これは集団行動をするとほぼほぼ起きる現象だと言われている。これを今のコロナ対策に当てはめれば、非常に気を付けて行動をしている人が2割、一定レベルに気を付けている人が6割、何も対策していない人が2割。この何もしていない人が少しでも“意識を持って”行動をしてくれれば必ず終息は早くなるはずだ。もし身近にそういう人がいたら思い切って指摘してあげて欲しい。それが自分の為であり、自分の周りの人の為でもあるのだから。
見えない脅威との戦い、テンションの下がる数々のニュース、強い自粛ムードで行動が制限されている今こそ、真面目で気遣いが出来る日本人の良さを全力で発揮させるときなはず。1日でも早いコロナウイルスの終息を目指して“意識ある”行動をしていこう。