「アウディシティ紀尾井町」がオープン…デジタル技術を駆使した都市型ショールーム 世界で6店舗目

アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長と『R8スパイダー』
  • アウディジャパンのフィリップ・ノアック社長と『R8スパイダー』
  • アウディシティ紀尾井町の外観
  • 店内にはアウディのグッズなども展示
  • 地下1階のラグジュアリーな空間
  • 地下1階に展示されている『Q8』
  • 2020年の投入モデルについて説明するアウディジャパンのフィリップ・ノアック社長

独アウディの日本法人、アウディジャパンは2月4日、東京千代田区に「アウディシティ紀尾井町」を7日にオープンすると発表し、報道陣に公開した。アウディシティは新たなコンセプトの都市型ショールームで、世界で6店舗目になる。

「大都市の中心部にフィットしたコンパクトな店舗で、デジタル技術を駆使した新しいプレミアムな販売方法を取り入れている。顧客に新しい体験をしてもらいたい」とアウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は説明する。

アウディシティは2012年にロンドン、13年に北京でオープンしたパイロットストアがモデルで、その後コンセプトを段階的に進化させて誕生した。これまでにドイツのベルリン、トルコのイスタンブール、ロシアのモスクワ、ポーランドのワルシャワ、英国のウインブルドンに展開してきた。

その特徴は通常のアウディショールームに比べて半分ほどの店舗面積と、仮想現実(VR)などのデジタル技術を駆使している点だ。実際に紀尾井町店の場合も、敷地面積は1階272平米、地下94平米と小さく、展示車両も4台と少ない。

しかし、店内には車両を大型スクリーンやVRゴーグルを通して体感できる専用のブースを設置。現在、日本で販売する数十種類のモデルすべてを体感でき、内装や色の変更をはじめ、乗車時の視点を試すことができる。

また、店舗づくりにもこだわっており、1階のショールームはLEDライトやアルミニウム素材をはじめ、ひとつひとつのアイテムやテクスチャー、モチーフへのこだわりによってアウディのアイデンティティを表現。地下のスペースはアウディデザインのイメージを残しつつ、和のテイストを取り込み、ハイエンドモデルのユーザーにも応えるラグジュアリーな空間を創出している。

ノアック社長によれば、購入を検討する人だけでなく、開放的なデザインにして気軽に立ち寄れる雰囲気を醸し出したという。この新たな店舗で顧客満足度をさらに上げ、新規顧客を取り込もうというわけだ。そして、2020年は新型車を積極的に投入して販売攻勢を仕掛ける方針だ。

「1月には待望の『A6』『A7』の2リッターTFSIエンジンを投入し、第2Qにはディーゼルエンジンも投入する。その後、年央には重要なモデルである『A1』の1リッターエンジンを出し、その後『Q3』を発売。また『A4』『A5』『Q7』のアップデートしたモデルも発売する。さらに『TTRS』と『RSQ3』、そしてアウディ初の電気自動車『e-tron(イートロン)』の発売も予定している」

ノアック社長は力を込めてこう話しており、2020年のアウディジャパンには目が離せなくなりそうだ。

《山田清志》

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