3人のトップレーサー達がトークイベントを開催…JAPAN RACERS SQUAD MEETING

「JAPAN RACERS SQUAD MEETING」のトークイベントに登場した(左から)室屋義秀選手、中上貴晶選手、佐藤琢磨選手
  • 「JAPAN RACERS SQUAD MEETING」のトークイベントに登場した(左から)室屋義秀選手、中上貴晶選手、佐藤琢磨選手
  • トークイベントで今シーズンを振り返る3人
  • エアレースの最終戦となった千葉大会で、結果待ちで力を入れすぎて歯が欠けたことを明かした室屋
  • レッドブル・エアレース千葉大会で3度に優賞を果たした室屋義秀選手(中央)
  • エアレースで室屋は3回の優勝をしたにもかかわらず、1ポイント差でシーズン優勝を逃した
  • 2回の優勝を果たし、来シーズンも同じチームで戦うことにした佐藤琢磨選手
  • 今シーズンは2回の優賞を果たした佐藤
  • 月に4回もの過酷なレース展開となるインディカーレース

ブライトリング・ジャパンは12月8日、同社のスクワッド・コンセプトから誕生した室屋義秀選手、佐藤琢磨選手、中上貴晶選手を招き、「JAPAN RACERS SQUAD MEETING」と題するトークイベントを東京タワーにほど近いスターライズタワーで開催した。

世界最高峰のレーサー3人が子供達に夢を伝える

スクワッド・コンセプトは、ブライトリングが昨年10月、「それぞれの分野のトップで戦う3人がチームを組み、共通のミッションに挑戦する」というコンセプトの下、世界最高峰の舞台で躍動するレーサーとして共通のミッションに挑む3名を選び出したもの。

室屋義秀は、レッドブル・エアレースの2017年ワールドチャンピオンになり、2019年も全4戦中3戦で優勝し、シリーズを通して2位を獲得。佐藤琢磨は世界三大レースの1つ、インディ500でアジア人として初めて2017年に優勝した経験を持つ。中上貴晶はオートバイレースの最高峰シリーズ、ロードレース世界選手権MotoGPに2012年から参戦して活躍中だ。

3人は世界最高峰の舞台で活躍するレーサーでありながら、子供達に夢を伝える啓蒙活動にも積極的に参加している。この日は、海外遠征でなかなか揃うことがない3名が一堂に集合するという貴重な機会となった。

イベントは午前の「レーサーズ・セッション」と、午後の「ドリーム・セッション」の2回に分けて行われた。まず「レーサーズ・セッション」では世界で戦う3人が今シーズンを振り返り、戦いの舞台裏や世界へ挑む心境などを語る場として設定された。一般から抽選で募った150組300人が参加した。「ドリーム・セッション」では抽選で選ばれた小学生から高校生まで1名と保護者1名のペア100組200人が参加し、子供たちに向けた夢を持つことの大切さ、夢を実現する方法などをテーマに3人がその思いを語った。「ドリーム・セッション」の最後にはレーサーへの質問や撮影会など子供たちとの交流も図られた。

結果を待つ間に力が入り過ぎて、歯が欠けた

「レーサーズ・セッション」では3人がそれぞれに今シーズンを振り返った。

この中で室屋は「4戦を戦った中で3戦で優勝。なのに1ポイント差でシーズン優勝を逃した。多くの人から3戦も勝っているのにどうして?と聞かれたが、これは3戦目で1ポイントしか取れなかったのが大きかった」と振り返る。その一方でエアレース最後となる千葉大会で優勝できたことに触れ、「最初のRound of 14で落としたもののRound of 8へ敗者復活できたし、Final 4ではノーペナルティで終えることができた。これはもうファンの力強い後押しがあったからだと思う。」と応援してくれたファンに感謝の意を込めて語った。

そしてここで意外な事実が明かされた。「実はFinal 4で残りの2人のタイムを固唾をのんで見守ったわけだが、あまりに力が入り過ぎて歯が欠けてしまった」というのだ。この秘話には会場も大爆笑。また、佐藤が「これだけ日本大会で強いのはどうして?」との質問に室屋は「2016年は力を出し切った感があったけれど、2017年の時は自分のミス以上に相手がミスをしてくれた。今シーズンも最初で失敗したけれどファンの力で助けられた。日本大会は特別な力が働く、そんな感じだ」と述べた。

佐藤は「インディカー・シリーズは短期間で、まったく種類の違うコースで戦うことの難しさはある。それでも今季は全17戦のうち2回を優勝することができ、総合順位は9位。この結果もファンの後押しが大きい」と述べた。また、「今年は北米参戦10年目だった。来年は“1が並ぶ”11年目ということでさらなる飛躍を遂げたい」と来シーズンでの勝利へ向けて抱負を述べた。

中上は「今季は第8戦のオランダGPで事故に巻き込まれて右肩を負傷。その後、レースは続けたものの肩の痛みからパフォーマンスを発揮できずにいた。このままでは自分として許せない部分があり、後半3戦を欠場して治療して来季に備えることにした」と厳しかった今年の戦績を振り返った。一方で今シーズン最後となった日本GP前の2戦で「ポイントが獲得できる10位に入れたのは運が良かったと思う」と述べた。

ぞれぞれがパフォーマンスを発揮した今シーズン。開催の復活が期待されるエアレースは今のところ動きはないが、室屋義秀は来年1月に正式な活動について発表を予定。シーズン中、2度の優勝を果たした佐藤琢磨、肩の負傷から立ち上がって来季への復活をかけた中上貴晶と、来季に向けた3名の活躍が期待される。

《会田肇》

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