電鉄系スーパーが高くなる理由と、駅近スーパーで得するコツ[マネーの達人]

電鉄系スーパーが高くなる理由と、駅近スーパーで得するコツ
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電鉄系スーパーの値段が高い理由


電鉄系スーパーとは、鉄道会社の関連会社などが運営していたり、関係していたりするスーパーです。

東急電鉄ならば「東急ストア」、相模鉄道ならば「相鉄ローゼン」です。


電鉄系スーパーは駅ナカや駅チカに店舗があり、終電ちかくまで営業している店舗が多いため、仕事で帰りが遅くなったときや買い忘れがあったときにとても便利です。

しかし「電鉄系スーパーは値段が高め」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。


駅チカ便利な電鉄系スーパーで得するコツ

電鉄系スーパーが高い理由は「家賃」


同じ商品ならば電鉄系スーパーよりも「安い」と評判のオーケーストアや業務スーパーの方が安く販売されていることが多いようです。

電鉄系スーパーには「値段が高くなる理由」があります

それは「家賃」です。

電鉄系スーパーは、駅チカの1番目立つ場所に店舗を構えるため、家賃が相当高くなります

相当な売り上げを上げても、家賃にその大半を持っていかれるという事情があるのです。

オーケーストアや業務スーパーは安いスーパーで有名ですが、駅から近い店舗は多くありません。

駅から少し離れることで家賃を抑えているのでしょう。

電鉄系スーパーの「いちげんさん」はプライベートブランドで得する


電鉄系スーパーは立地上「いちげんさん」や「たまの利用者」が意外と多いようです。

電鉄系スーパーの「いちげんさん」が買い物をするときには、プライベートブランドを選ぶことでお得な買い物ができるかもしれません。

プライベートブランドは、スーパーが直接メーカーとかけあって商品開発から販売までを行うため価格が抑えられます

さらにメーカーに発注する数量が、多ければ多いほど単価は抑えることができます。

電鉄系スーパーは全国規模のスーパーと比べればその規模は小さいといえるでしょう。

東急ストアを例に挙げれば、店舗数は東急線沿線を中心とした84店舗(2019年2月現在)です。

全国展開している西友は334店舗あります。

単純に計算しただけでも西友の方が東急ストアの4倍近く店舗があり、その分発注数も多いのです。

電鉄系スーパーは、どこも似たり寄ったりの店舗数なので1社で全国展開しているスーパーと張り合っても勝てるわけがありません。

そこで電鉄系スーパーは手を組んでプライベートブランドの開発を行いました。

「八社会」は、私鉄系スーパー8社が手を組んで立ち上げたプライベートブランドの会社です。


vマークバリュープラス1プライベートブランド

八社会加盟店

≪画像元:株式会社八社会(pdf)≫

複数の会社で手を結び、一括して商品を発注することで全国展開のスーパー並みに単価を抑えることに成功しました

電鉄系スーパーの「いちげんさん」にとっては「ちょっとお高め」な商品が多い電鉄系スーパーでも、プライベートブランドの商品を選ぶことでいつもの買い物ができるでしょう。

電鉄系スーパーは「地元リピーター」が得する仕組みになっている


電鉄系スーパーの強みは、駅チカなことです。

駅と同じ頻度で利用してもらうことが理想ではないでしょうか。

そのため、電鉄系スーパーは「地元リピーター」を獲得するためにさまざまな工夫をしています

例えば、東急ストアは月に数回「勝手値シート」を配ります。

「勝手値シート」とは20円券が10枚セットになっているシートで、店内の20円以上の商品1つにつき1枚使えます。

つまり98円の商品が78円になり約20%引きです。

48円のもやしならば28円になり42%引きになります。

「勝手値シート」は、日曜の開店時(配る日時は店舗により異なる)に1人1枚、数量限定で配られることが多いため、地元に住んでいる人が開店前から家族みんなで並びます。

ポイントカードを持っていると次の買い物につながるクーポンがでてくる


この他にも、電鉄系スーパーはクーポン券がとてもたくさんあります。

ポイントカードを持っている人には、前月の購入総額に応じて次月ポイント2倍のクーポン、次回1,500円以上で200ポイント付与のように「次の買い物につながるクーポン」が継続してレジから出てくるのです。

電鉄系スーパーでお得に買い物している人は、ポイントカードから始まり、レジでさまざまなクーポン券や優待券を出しています。

電鉄系スーパーの「地元リピーターが得する仕組み」をしっかりと理解して活用しているのです。

電鉄系スーパーで得するコツは「いちげんさん」ではなく「地元リピーター」になって、スーパーが仕掛けている「ポイントカード所持者が得する仕組み」や「曜日別・日付別の割引デー」を使いこなすことでしょう。(執筆者:式部 順子)

《式部 順子》

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