東京メトロ、異常時訓練を実施…国際的なスポーツイベント中に、列車内で爆発[フォトレポート]

東京メトロ「異常時総合想定訓練」
  • 東京メトロ「異常時総合想定訓練」
  • 銀座駅を模した総合研修訓練センターホーム。実際の車両が入線できる。
  • 爆発。ホームは両側線路がある島式で、全長は3両分。
  • 東京メトロ「異常時総合想定訓練」
  • 東京メトロ「異常時総合想定訓練」
  • 入場規制。実際の駅を模した設備がある。
  • 現地対策本部を設置。
  • 東京メトロ「異常時総合想定訓練」

東京都心に地下鉄網を運営する東京メトロ(東京地下鉄)は25日、「異常時総合想定訓練」を東京メトロ総合研修訓練センター(江東区新木場)で実施した。国際的なスポーツイベントの開催期間中に、列車内において爆発が発生したという想定の下、訓練を実施した。

今年度の訓練は、ホーム、トンネル、架線、電気設備、信号設備など営業線に準じた設備を有する総合研修訓練センターの訓練線を使用した。駅社員、および関係社員による負傷者発生に伴う初動対応、多言語による旅客への案内、旅客の救護および避難誘導、消防隊との連携による負傷者の応急救護・搬送、ならびに警察との連携による避難誘導を実施した。訓練の所要時間は約2時間だった。

想定内容は「国際的なスポーツイベントの開催期間中、銀座線新橋駅を出発直後の列車内において不審物が爆発する事象が発生」というもの。列車は緊急停止、先頭車両がホームを外れたぐらいの位置。停車位置とホームドアの位置がずれたので、ドアを開けることができない。また爆発が発生した中間の車両では通り抜けできなくなったため、車内の旅客は前後から避難することになった。

東京メトロの「異常時総合想定訓練」は2002年から年1回のペースで行なわれ、それぞれテーマが定められている。今回は東京オリンピック・パラリンピック2020を想定し、競技場や施設が沿線に多い銀座線が舞台に選ばれた。また、ホームドアが開かない状況での訓練は初めて。

訓練参加人数は約230人。東京メトロ社員が65人、旅客役の社員が100人、モニターの一般の人が40人、警視庁から5人、東京消防庁から20人という内訳になる。

東京メトロの安全・技術部、木暮敏昭次長は訓練終了後、「自然災害に備えた訓練が多かったが、今回は大規模なイベントに備えた。多様なツールを使ったのもポイント。消防や警察との連携も重視した。総じてよかったと思う」と総括した。

「異常時総合想定訓練」の流れ
1. 新橋駅発車直後の列車内にて不審物が爆発、緊急停止
2. ホーム上の旅客を避難誘導(iPhoneを活用した多言語放送)
3. 駅、乗務員から総合指令所への連絡、消防・警察へ通報
4. 現地対策本部の設置
5. 指令所から関係各所へ連絡、応援手配
6. 駅改札口の入場を規制、メガホンヤクによる旅客への多言語案内
7. 乗務員による車内動揺防止放送(異常時多言語アプリ)
8. 乗務員による列車防護措置(※1) ※1:列車を停止させる障害が発生した場合に、進行してくる他の列車を停止させるために、停止信号=信号炎管などを現示すること。
9. 警察到着、安全確認および避難誘導準備
10. 後方車両乗客を新橋駅へ避難誘導
11. 消防隊到着、駅構内で負傷者への対応、メガホンヤクによる旅客への多言語案内
12. 消防隊と協力し、前方車内重症者の搬送
13. 虎ノ門駅、地域防災ネットワーク(※2)の応援到着 ※2:同時多発的な事故・災害に対して、東京メトロの現業社員が部門横断的な体制を築き、旅客の避難誘導・応援救護など行えるように、館内を12の地域に分類したネットワーク。
14. 前方車両旅客の避難誘導準備
15. 消防隊、地域防災ネットワークと協力し、前方車両の旅客を虎ノ門駅へ避難誘導
16. 技術区員による車両・設備点検
17. 列車の回送指示、訓練終了

《高木啓》

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