高まる北海道新幹線札幌延伸の機運…新幹線札幌駅に隣接する新施設がいよいよ事業化へ 2029年秋の供用を目指す

札幌駅新幹線口開発のイメージ。現在のJRタワーに隣接する形で新タワービルが建てられ、JRタワーのリニューアルや札幌駅の「エキナカ」開発なども行なわれる。
  • 札幌駅新幹線口開発のイメージ。現在のJRタワーに隣接する形で新タワービルが建てられ、JRタワーのリニューアルや札幌駅の「エキナカ」開発なども行なわれる。
  • 再開発される街区と結節機能の概要。
  • 再開発街区に建てられる新施設には商業施設やオフィス、ホテルの入居を想定。東側(右手)の北5西1街区にバスターミナルが増設される形となり、都市間バスを中心とした発着場とする計画。
  • 北5西1街区の東側には新幹線の東改札や歩行者デッキの設置も検討。
  • 北5西2街区と北5西1街区の間に設置される交通待合交流空間のイメージ。

JR北海道と札幌市は11月11日、北海道新幹線札幌延伸や2030年冬季オリンピック札幌招致を見据えた「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合」が設立されたと発表した。

2030年度に予定されている北海道新幹線札幌延伸の際は、現在の札幌駅の東側に新幹線用のホームを設置する「大東案」が決定しているが、その南側に隣接する「北5西2街区」(現在、札幌駅前バスターミナルが入る「札幌エスタ」がある箇所)と「北5西1街区」(現在は駐車場の「レールパーク札幌」)に新幹線ホームや関連する都心アクセス道路、交通広場、バスターミナル、地下鉄駅と結節する新たな施設が建設されることなっており、今回、地権者5人による準備組合の設立によりその事業化がいよいよスタートすることになった。

今後は、2020年度上期までに基本計画が策定されることになっており、2020年度下期から2023年度上期にかけて基本設計や実施設計に着手。2022年度には都市計画が決定する予定。その後は2023年度までに事業認可や再開発組合設立へ運び、着工。2029年秋の供用開始を目指すとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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