フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は11月4日、トラックとバス部門の「トレイトン」(TRATON)の2019年1~9月期決算を発表した。
フォルクスワーゲングループは2015年、傘下の商用車メーカーを再編し、フォルクスワーゲン・トラック&バス社を設立した。2018年には、トレイトンに社名を変更。トレイトンには、フォルクスワーゲングループ傘下のドイツのMAN、スウェーデンのスカニアなどが属する。
トレイトンの2019年1~9月期決算では、売上高が198億ユーロ(約2兆3970億円)。前年同期の186億ユーロに対して、6%増加した。
また、2019年1~9月期の営業利益は、15億ユーロ(約1815億円)。前年同期の11億ユーロに対して、34%の増益を達成している。
1~9月期の営業利益率は7.5%と、前年同期の5.9%に対して1.6ポイント上昇した。前年同期はインド事業のリストラに係る費用として、1億1500万ユーロを計上。今期はこれがなくなり、収益性が向上した。
トレイトンのアンドレアス・レンシュラーCEOは、「2019年通期の目標を確認した。さらに困難な環境が予想される2020年に、準備していく」と述べている。