マツダ財団、エネルギーや物質の循環・省資源に関する研究など37件に総額3700万円を支援

マツダ財団(イメージ)
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マツダ財団は9月24日、2019年度の研究助成として、科学技術振興と青少年の健全育成に関する研究37件に総額3700万円を支援すると発表した。

マツダ財団の研究助成には今年度、全国の大学・研究機関などから334件の応募が集まった。その中から「科学技術振興関係」として31件に助成金額3300万円を、「青少年健全育成関係」として6件に助成金額400万円の研究助成を決定した。

なお、科学技術振興関係の助成対象の中から、若手研究者を主な対象とし、選考委員会が特に優れた研究であるとみなした4件の研究に対し、「マツダ研究助成奨励賞(科学技術振興関係)」を授与し、副賞として研究助成金50万円をそれぞれに追加助成する。

マツダ財団が重点をおく「循環・省資源に貢献する研究」では、「超臨界流体法によるイオン液体含浸メソポーラスシリカの創製とCCUSへの展開」(広島大学)など、エネルギーや物質の循環・省資源に取り組みサステイナブルな社会に貢献する15件が選ばれた。

また、「マツダ研究助成奨励賞」では、既存技術の延長ではない革新的な研究として「Mg製医療用埋植素材開発に向けた液体高速噴射による有機-無機複合皮膜形成技術」(日本大学)、「原子層制御ハーフメタルホイスラー合金/強誘電体ヘテロ構造の実証と低消費電力磁化制御への応用」(大阪大学)などが選ばれた。

青少年健全育成の研究助成では、「パフォーマンス共同創作を通した留学生と日本の学生とのコミュニティ形成に関する実践研究」(大阪大学)や、「住民参加型による外国人技能実習生の地域包摂に関する調査研究~鹿児島県大崎町を事例に~」(鹿児島大学)など、外国人の受け入れをテーマにしたものが選ばれた。

マツダ財団は、科学技術の振興と青少年健全育成のための助成などを行うことにより、心豊かに生きることのできる社会づくりに寄与することを目的として、1984年に発足。これまでの助成実績は今回を含め合計2293件、17億8009万円となった。

《纐纈敏也@DAYS》

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