VW up!のEV、『e-up!』に改良新型、航続6割拡大…フランクフルトモーターショー2019

バッテリーの蓄電容量は32.3kWhと7割以上大容量化

専用アプリが充電を支援

ドイツ本国では価格を引き下げ

フォルクスワーゲン e-up!改良新型(フランクフルトモーターショー2019)
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  • フォルクスワーゲン e-up!改良新型
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フォルクスワーゲンは、フランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、改良新型『e-up!』(Volkswagen e-up!)を初公開した。

e-up!は、フォルクスワーゲンの新世代コンパクトカー、『up!』のEVバージョンだ。2013年秋のフランクフルトモーターショー2013のデビューから6年を経て、フランクフルトモーターショー2019では大幅改良を受けた改良新型がワールドプレミアされている。

バッテリーの蓄電容量は32.3kWhと7割以上大容量化

改良新型のハイライトは、EVパワートレインの進化にある。床下にレイアウトされるリチウムイオンバッテリーは、蓄電容量を18.7kWhから32.3kWhへ、7割以上大容量化した。これにより、1回の充電で航続は、最大160kmから260kmへ、6割以上拡大している。

バッテリーは車両の床下の低い位置に搭載された。フォルクスワーゲンによると、低重心により、運転する楽しさを追求しているという。リチウムイオンバッテリーにはフォルクスワーゲンによる新車登録から8年間、または走行16万kmの保証が付帯している。フォルクスワーゲン e-up!改良新型フォルクスワーゲン e-up!改良新型

フロントアクスルに置かれる小型モーターは、最大出力83hpを発生する。動力性能は、0~100km/h加速が11.9秒、最高速130km/h(リミッター作動)だ。出力40kWの急速チャージャーを利用すれば、80%のバッテリー容量を30分以内に充電できる。

専用アプリが充電を支援

充電プロセスは、標準装備される「maps + more」多機能アプリを利用して、スマートフォンで充電予約や、充電の開始と停止が行える。このアプリは、空調システムを遠隔操作するためにも利用でき、乗車する前に室内の空調を最適に作動させておくことができる。

改良新型e-up!には、オートエアコン、Bluetoothインターフェイス、「DAB +」を備えた「コンポジションフォン」無線システム、ドッキングステーションなどを標準装備した。先進運転支援システム(ADAS)として、レーンアシスト、レーン逸脱警告システムが装備される。カスタマイズオプションは豊富に設定された。 「e-up! スタイルバリアント」として、さらに多くの機能やパーソナライズオプションが選択できる。フォルクスワーゲン e-up!改良新型フォルクスワーゲン e-up!改良新型

ドイツ本国では価格を引き下げ

改良新型e-up!では、すべての人にEVを手頃な価格で販売することを目指した。ドイツ本国でのベース価格は、2万1975ユーロ(約260万円)に設定した。価格の引き下げにより、法人、法人のドライバー、個人のドライバーに幅広く、スマートモビリティとゼロエミッションドライブを提供する。フォルクスワーゲンによると、価格の引き下げは量産効果による部分が大きいという。

またドイツでは、「環境ボーナス」として、政府の補助金2000ユーロ(約24万円)と、フォルクスワーゲンからの補助金2380ユーロ(約28万円)が受け取れる。また社用車は、新車価格の1%ではなく、0.5%にのみ課税される。

さらにドイツでは、予約受注の開始に合わせて、特別なリースプランが用意される。10月末までにリース契約を結んだ車両は、スマートフォン統合インフォテインメントシステムを搭載する改良新型e-up!を、月額159ユーロ(約1万8900円)でリースできる、としている。

《森脇稔》

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