東八道路/放射第5号線開通で渋滞緩和、ナビタイムが交通ビッグデータを活用して分析

位置図
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  • 自動車の走行速度
  • 生活交通・通過交通の割合

ナビタイムジャパンは、6月8日の三鷹3・2・2号(東八道路)および放射第5号線(東京都杉並区下高井戸5丁目~三鷹市牟礼2丁目間)の開通による、周辺道路への影響効果に関する分析結果を発表した。

ナビタイムジャパンの交通コンサルティング事業では、ナビタイムジャパンの提供するスマートフォンカーナビアプリのプローブ交通情報や経路検索条件データなどの交通ビッグデータを用いた交通・観光分析を行っている。

今回開通した東八道路および放射第5号線は、並行する甲州街道の交通渋滞が緩和されるとともに、周辺地域の生活道路へ流入する通過交通の減少による安全性の向上などが期待される道路。今回の分析では、東八道路および放射第5号線に並行する下本宿通に着目。三鷹から八王子までを結ぶ「東京八王子線」の東側延伸部の開通により、特に周辺住民が日常的に利用する生活道路を走行する自動車に与えた影響について、開通前後の交通状況の変化を同社の道路プロファイラーを用いて分析した。

分析では、開通前後における周辺道路の自動車走行速度を可視化。開通前の走行速度を見ると、特に並行する下本宿通では最も交通量の多いところで約9km/hと、速度低下が顕著に見られた。一方、開通後の同区間を見ると約39km/hと、30km/hほど速度が回復。このことから、東八道路および放射第5号線の開通により、下本宿通の混雑が解消傾向であることが推察される。

また、開通前後の下本宿通と、東八道路の新規開通区間の交通割合を可視化。生活交通を「三鷹市および隣接市町村に出発地・目的地を持つ交通」、通過交通を「生活交通以外の交通」とした場合、開通後の下本宿通の通過交通が約22%減少していることがわかった。一方、東八道路の新開通区間の約77%が通過交通となっていることから、周辺を通過する交通の一部が下本宿通から東八道路の新規開通区間に転換していることが推察される。

《纐纈敏也@DAYS》

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