マツダは、毎年恒例の人気企画「夏休み親子船積み見学会」を今年も開催。事前申し込みの上で抽選で選ばれた39組78名が26日、広島港で自動車運搬船を見学した。
回を重ねるごとにますます人気のこのイベント、今年は328組656名の事前応募があり、これは過去最高の申込者数だったという。朝、参加者たちはマツダ本社正面玄関に集合し、そこから構内をバスで移動。工場の敷地内を抜けて、マツダの工場の先にある広島港自動車専用ふ頭に停泊中の、商船三井が所有する自動車運搬船「アクアマリンエース号」を見学した。
移動に先駆けて注意事項などの説明を受けた後、ヘルメットを受け取ると、まずクルマの積み込みを見学。商品車数台と送迎用の乗用車が連なって隊列をなし船内に進入。最低限の合図で的確にミリレベルの精度で積み込み作業を行っていく様子などを見学した。その後、船内の見学。操舵室や、食糧庫、乗組員居住エリアなどを見学した。
また、ラッシングベルト(固定器具)を用いた車両固定作業も体験した。積み込んだ船が航海中の揺れで動いてしまい、傷つくことがないよう、実際積み込みを行っているスタッフから説明を受けながら実践した。
参加者も「クルマに限らず乗り物が好きなので貴重な機会に参加できてうれしい」など、子供たちから好評の声が多数聞かれたのはもちろんのこと、同伴で参加していた親御さんからも「かなりのスピードで次々に積み込まれている様子が見れたのは感激でした。普段、バックモニターなどを使っても慎重になりますので、やはり、一日に何百台と積み込まれているプロの仕事は凄いなと思いました。」といった、実際自動車ユーザーだからこその感想も聞かれ、親子が一緒に発見や感動を共有できる機会になっていたようだ。
見学会で積み込みを見学したアクアマリンエース号は、この日に広島で3000台弱を積み込み、翌日山口県の中関港へ移動し、防府工場で完成されたクルマをさらに1700台弱積み込んで、太平洋を渡る航海に出るという。寄港地はアメリカのタコマ、カナダのニューウェストミンスター、そこから再び南下して、アメリカのサンディエゴが最終目的地だという。