6月2日、オーストリアのアイゼンナーツで世界最難のレースと言われる「エルズベルグロデオ」が開催。25回記念の今年は、これまでで最も難しくなると言われていたが、これに日本からは石戸谷蓮・木村吏の2名が参戦した。石戸谷は、2019年で2回目の挑戦。
エルズベルグロデオの決勝である「レッドブルヘアスクランブル」は、1800台でおこなわれる2日間の予選を経て、500台が決勝のスタートに並ぶ。そのうちの50台程度が最も難しいとされる名所カールズダイナーへ到達でき、4時間の制限時間の間にゴールに至るのは年によっては5台だけ。
木村は、予選でスピードが不足してしまい敗退。石戸谷は、155位と昨年よりも順位を上げて予選を通過した。
迎えた決勝では、4列目のスタートとなり、出遅れた石戸谷だったが、果敢にコースを攻めていく。途中、森のセクションで大渋滞に巻き込まれ、1時間ほどをロスしてしまったことで遅れてしまい、CP(チェックポイント)13まで到達したところでタイムアウト。CP27まであるうちの、約半分までを制覇した。
石戸谷は「昨年は、はじめてだったこともあって、レースが終わったら楽しかったと思えた。でも、今年はレースが終わって悔しいという気持ちが強い。この悔しさをバネに、来年もここに来たい」とコメント。
なお、優勝はベテランのグラハム・ジャービス。若手マニュアル・リッテンビヒラーとの接戦を制して、自身5度目のタイトルを手にした。