アンシス・ジャパンは、今年2月に海外6拠点で開始したエンジニアリング向けクラウドサービス「アンシスクラウド」について、日本国内でもサービスを開始したと発表した。
アンシスクラウドは、マイクロソフト「Azure」による生産性の高いクラウドコンピューティングサービスと企業向けのセキュリティを実現する暗号化方法を組み合わせて、堅牢かつ安全にシミュレーションを実行できるクラウド環境。これまで大規模なエンジニア企業にしかできなかったシミュレーションスループットを中小企業でも実現できるほか、自社運用のHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)を持つ大企業は、自社システムフル稼働時に、アンシスクラウドを利用してピーク需要に対応できる。
アンシスクラウドを利用することで、有限要素法解析ソフトウェア「ANSYS Mechanical」や、CFDシミュレーションソフトウェア「ANSYS Fluent」内から直接クラウド内のオンデマンドHPCに迅速かつ簡単にアクセス可能。エンジニアは別途設定を行うことなく、各自のデスクトップから直接アンシスクラウドにアクセスすることができる。
アンシスクラウドを利用することで、より短時間かつ小さなITリソースで、忠実度の高いシミュレーション結果を取得し、限られた時間の中でより多くの設計バリエーションの評価が可能。これにより、優れた製品設計およびビジネスの機敏性の向上につながり、結果として売上増加を図ることができる。
アンシス・ジャパンは、エンジニアリングシミュレーションの活用拡大を通じて、組織がより効率的で高速かつスマートな製品をより短時間で市場化できるよう、支援に取り組んでいく。