いすゞと日野、国産初のハイブリッド連節バスを共同開発 定員120名で近日市場投入

いすゞと日野が共同開発した国産初のハイブリッド連節バス
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いすゞ自動車と日野自動車は5月24日、国産初のハイブリッド連節バスを共同開発、近日中に両社より発売する予定だと発表した。

いすゞと日野は、商用車メーカーの社会的責務として、ドライバー不足や環境問題といった社会課題の解決に向けて取り組んでいる。環境負荷低減と同時に安全・効率的な大量輸送を実現するハイブリッド連節バスと、高度運転支援技術・ITS技術については、早期の実用化を目指し、2017年より共同開発を進めてきた。

今回、両社で開発したハイブリッド連節バスは、日本の道路事情を踏まえた車両寸法とし、ハイブリッドシステムの採用により環境負荷にも配慮。小排気量でありながら十分な高出力・高トルクを発揮するA09Cエンジンを採用し、ハイブリッドシステムとAMTの協調制御による変速の最適化を図った。また、エンジンとモーターの間にクラッチを配置することでエネルギー回生効率を向上させるとともに、モーターのみによる発進を可能にし、省燃費と環境性能を追求した。

定員120名という大量輸送能力を備え、乗客の利便性と輸送効率向上に貢献。前車室はフルフラットとし、後車室もノンステップエリアを広く確保するとともに、連節バスとして最適なシートレイアウトにより、乗客の利便性、快適性を実現している。

また先進安全装備として、路線バス世界初となる「ドライバー異常時対応システム(EDSS:Emergency Driving Stop System)」を搭載。ドライバーに急病などの異常が発生した際、乗客や乗務員が非常ブレーキスイッチを押すことで、減速して停止。立席の乗客の安全性に配慮し、路線バスに適した制御としている。

また両社は、次世代都市交通システム(ART:Advanced Rapid Transit)での活用を想定した連節バス用のITS技術も開発。その1つであるプラットホーム正着制御は、路面上の誘導線をカメラで認識し、自動操舵、自動減速によりバス停へ誘導することで運転操作を支援。バス停側の対応とあわせて、隙間・段差を解消することで、円滑な乗降を実現する。

調型車間距離維持支援システム(CACC)では、先行車の加減速の操作情報を通信で後続車に送ることで、先行車との車間距離を高精度に制御し、無駄のない、スムーズな加減速を実現。ミリ波レーダーにより障害物および先行車両を検知し、衝突の可能性がある場合はディスプレイ表示や警報音でドライバーに警告する衝突警報も開発した。

さらに、バスの走行特性に対応した路車間通信(ITS専用周波数)による安全支援や、バス優先の信号制御を行う高度化PTPS(公共車両優先システム)に対応。車群走行時には、車車間通信も活用し車群の構成や台数を把握し、車群単位での信号通過やバス停発車を支援する機能も備え、輸送力や速達性・定時性の向上に貢献する。

両社は今後、市場ニーズに応じて、これらのITS技術を連節バスに実装していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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