タクシー配車のDiDi、大阪に続いて東京と京都でもサービス開始…ペイペイでの決済も可能に

DiDiモビリティジャパンの菅野圭吾副社長(左)とペイペイの中山一郎社長
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タクシーの配車サービスを手がけるDiDiモビリティジャパンは4月24日、東京と京都でもサービスを開始したと発表した。2019年度中に北海道、兵庫、福岡など10都市でのサービスも始めるという。

同社は中国配車サービス大手の滴滴出行とソフトバンクが折半出資で2018年6月に設立した会社で、同年9月から大阪で配車サービスを始めた。菅野圭吾副社長(シフトバンク常務執行役員)によると、6カ月間で大きな実績を上げることができたという。

「DiDi導入後6カ月間で、ある加盟タクシー会社の実車率が5%アップし、営業収入も10%アップした。しかも、走行距離は増えていない。そうした実績のおかげで加盟タクシー会社も6カ月間で12社から42社に増えた。1週間に1社のペースで契約いただいている」

そうした実績に自信を持ち、今回東京と京都でもサービスを開始することになったわけだ。東京では23区と三鷹市、武蔵野市、そして成田空港が対象エリアで、京都は京都市内と宇治市、長岡京市、向日市など周辺を含む地域が対象となる。

支払いはDiDiアプリに登録したクレジットカードで行い、東京では迎車料金が無料になり、京都では初回利用時にクーポンコードを入力すると1000円分のクーポンがもらえる。お得感のあるサービスを導入することによって、認知度を高めようという狙いだ(いずれも終了日未定のキャンペーン)。

また、ソフトバンクとヤフーの合弁会社、ペイペイと連携し、5月末からはQRコードやバーコードの読み取り・提示なしでスマホ決済サービス「ペイペイ」を利用できる決済機能をDiDiアプリに搭載する。ペイペイとは6月中旬以降にお得なキャンペーンを実施する予定だ。

そのほか、DiDiを使えば使うほど割引クーポンがもらえる会員プログラムを今夏から始める。利用金額に応じて、会員のランクを3段階にして、ランクが上がるほど割引額が大きくなる。

DiDiがいろいろとサービスを打ち出す背景には、タクシー配車サービスが乱立状態になっている現状がある。ジャパンタクシーが全国約7万台のタクシーに対応してリードしており、みんなのタクシーやディー・エヌ・エー、ウーバージャパンも対応タクシー数の拡充やサービスエリアの拡大に力を入れている。後発のDiDiとしては、同じようなことをやっていては勝てないわけだ。

「従来のタクシー配車アプリは、裏で人を介してやっているが、われわれの場合は人を介さないで、AIの技術を使ってかなり高い精度でマッチングできるのが特長になっている。マッチングの時間をいかに短くできるかのシステム能力、それに5000人以上を有するエンジニアの力が大きな違いを生んでいる」とは菅野副社長の弁だが、ソフトバンクが絡んでいるだけに今後どんな手を打ってくるか、DiDiの動きには目が離せなくなりそうだ。

《山田清志》

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