米ワイトリシティ、EV無線充電の業界標準目指す…クアルコムからワイヤレス充電技術など買収

米ワイトリシティのEV無線充電のイメージ
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ワイトリシティは2月15日、クアルコムからEVのワイヤレス充電「クアルコム・ハロ」など複数の技術プラットフォームとIP資産を買収した、と発表した。

ワイトリシティは2006年、米国マサチューセッツ州に設立。特許を持つ磁気共鳴技術を使い、非接触ワイヤレス充電を実現するソリューションを開発している。技術ライセンス契約をトヨタ、アプティブ(元デルファイ)、TDK、IHIなどの企業と締結している。

2019年1月のCES2019では、ホンダとワイトリシティは、ワイトリシティの「DRIVE11」ワイヤレス充電システムを活用した車両とグリッド間ワイヤレス充電モデルを実演した。また2018年には、工場出荷時に同社のワイヤレス充電機能を搭載したBMW『530e iパフォーマンス』が発表されている。

今回の買収は、技術開発を合理化し、自動車メーカーがシームレスかつ効率的なEV充電体験を提供できるようにするのが狙い。EVのドライバーは自宅や公共駐車場などにあるワイヤレス充電パッド上に駐車するだけで、ケーブルなしで充電できる。さらに将来の自動運転車でも、ワイヤレス充電を可能にしていく。

また、今回の買収によって、ワイヤレス充電の業界標準化を目指す。EVのドライバーがどの充電パッドを使用しても、車の充電が行えるようする、としている。

《森脇稔》

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