瀬戸大橋線普通列車の四国直通が廃止、山陰の境線には車載型IC改札機 2019年3月「春のダイヤ改正」

2019年3月のダイヤ改正で米子~境港間の境線に導入される、JR西日本初の車載型IC改札機の概要。同種の装置は路面電車やバスなどでは普及しているが、普通鉄道では珍しい。
  • 2019年3月のダイヤ改正で米子~境港間の境線に導入される、JR西日本初の車載型IC改札機の概要。同種の装置は路面電車やバスなどでは普及しているが、普通鉄道では珍しい。
  • 桜井線(万葉まほろば線)と和歌山線へ投入される227系。2019年秋までには105系や117系といった国鉄時代の電車をすべて置き換える。
  • 梅小路公園や京都駅西部エリア観光の玄関駅として「京都の町並みの『縦格子・縦縞』、京友禅の反物の『縦長矩形』を想起させる形態」とする梅小路京都西駅の駅舎イメージ。

JR西日本は12月14日、2019年3月16日に実施するダイヤ改正の概要を明らかにした。

山陽新幹線では、九州新幹線直通『みずほ』を1往復増発するほか、東海道新幹線直通『のぞみ』では、東京~岡山・広島間で最大4分、東京~博多間で最大3分短縮される。

北陸新幹線では、利用が多い上野発18時台に臨時『かがやき』1本を増発し、週末を中心に運行する。

京阪神エリアでは、新大阪~久宝寺間のおおさか東線が全線開業。東海道・山陽本線では有料座席サービス「Aシート」が、平日・土休日ともに野洲~網干間の新快速2往復に登場。姫路~大阪間では平日に通勤特急『らくラクはりま』が運行される。

京阪神エリア以外では、北陸、和歌山・南紀、北近畿、岡山・福山、広島・山口、山陰の各エリアで停車駅や時刻、列車配列の見直し、利用が少ない列車の廃止などが行なわれる。

このうち北陸エリアでは、金沢~米原間や近江塩津~近江今津間で運行している521系2両編成がすべてワンマン化。和歌山・南紀エリアでは、桜井線(万葉まほろば線)と和歌山線に広島地区でおなじみの新型電車227系が投入され、一部は紀勢本線(きのくに線)にも乗り入れる。

岡山・福山エリアでは、JR四国へ直通する瀬戸大橋線の普通列車が廃止され、全列車が児島折返しとなる。

広島・山口エリアではすべての普通列車が227系に統一されるが、山陽本線では、広島方面~福山・岡山方面の普通列車が、広島県三原市内の糸崎駅または三原駅で系統分離され、糸崎駅では下り列車に限り対面乗換えが可能となる。

このほか在来線では、京阪神エリアの山陰本線(嵯峨野線)京都~丹波口間に「梅小路京都西」駅(京都市下京区)を新設。片町線(学研都市線)東寝屋川駅(大阪府寝屋川市)は「寝屋川公園」に改称される。

なお、山陰エリアでは、米子駅(鳥取県米子市)と境港駅(鳥取県境港市)を結ぶ境線の列車にJR西日本では初となる車載型IC改札機が導入され、ICOCAなどのICカード乗車券が使用可能となる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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