自動車試験ソリューション、2024年までの念平均成長率6.8%を予想 フロスト&サリバン

ステレオカメラの電磁環境耐性試験の様子(参考画像)
  • ステレオカメラの電磁環境耐性試験の様子(参考画像)

フロスト&サリバンは、自動運転車や電気自動車(EV)などの進化によって成長が見込まれている自動車試験ソリューション市場についての「2024年までのグローバル展望」を発表した。

それによると、ダイナモメーターや自動車の排ガス検査市場は今後5~7年間で著しく成長する見込み。エレクトロニクスが単一車両に占める割合は、2017年時点の40%から2024年には55%まで増加する見込み。加えて、コネクテッドカーや自動運転の急速な進化によって電子検査機器のニーズも拡大している。

これらによって自動車試験ソリューションのグローバル市場は、2017年から2024年にかけて年平均成長率(CAGR)6.8%の成長を見込んでおり、同市場規模は2017年の17億7000万米ドルから2024年までに28億1000万米ドル規模に成長すると予測する。

市場規模には、商用車、乗用車向けのメカトロニクス試験システム(ダイナモメーター、車両排ガステスター、車両アライメントテスター)、エレクトロニクス試験システム(ECU試験システム、テレマティクス、コネクティビティ試験システム)を含む。

試験機器メーカーと自動運転車の開発やテストを行うテクノロジー企業間の提携によって次世代の試験機器の開発促進が今後見込まれるという。

特に日本、韓国、シンガポールといった主要市場で、政府間での積極的な連携が進んだ場合、これらの地域での自動車試験ソリューション市場での新たな成長機会が生まれると予想する。

現状の自動車システムは、エレクトロニクスとソフトウェア双方における包括的な試験が必要となる複雑なシステムとなっている。ITやセーフティシステム、通信ネットワークベンダーといった異業種の自動車テレマティクスシステム市場への新規参入によって、試験システムメーカーにとってのビジネス機会が拡大するとしている。

《レスポンス編集部》

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