神奈川県の大船駅(鎌倉市)と湘南江の島駅(藤沢市)を結ぶ江の島線を運営する湘南モノレールは8月28日、ドイツのヴッパータール空中鉄道と9月13日に姉妹提携を結ぶと発表した。日本とドイツのモノレール事業者間での姉妹提携は初めて。
ヴッパータール空中鉄道は、1901年3月に開業した世界最古の懸垂式モノレールで、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州ヴッパータール市で運行されている。湘南モノレールも懸垂式で運行されており、ともにモノレールとしては珍しい方式であることから、姉妹提携へ至った。締結日の9月13日は、ヴッパータール空中鉄道が120年前の1898年の同日に試験走行を行なったことにちなんで決められたという。
懸垂式モノレールは上部にレールがあり、車体を吊るように走行するモノレール。これに対してレールが下部にあるものを「跨座式」と言い、代表的なものに東京モノレールがある。
湘南モノレールとヴッパータール空中鉄道は同じ懸垂式でも車体の支持方式が異なり、前者はレールの部分が箱型の筒状になっており、その中でゴムタイヤ車輪と台車が支持される「サフェージュ式」となっているのに対して、後者は車輪が片側で支えられ、台車から伸びるアームを通して車体を支持する「ランゲン式」となっている。
この姉妹提携を記念して、湘南モノレールではヴッパータール空中鉄道についての座談会や記念ヘッドマークの贈呈式、記念のC型硬券入場券(170円)やヘッドマークキーホルダーの発売などを行なう。また、締結日の9月13日からは両者の車両に記念のラッピングを施す。