カーブで減速するはずが…、加速して学校建物へ突っ込む

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カーブ手前で減速しようとしていた軽乗用車が急加速し、そのまま正面にある学校の建物へ突っ込む事故が起きた。この事故で建物のガラスが損壊したものの、幸いにも人的な被害は発生しなかった。

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7月31日午前6時20分ごろ、福岡県北九州市門司区内の市道を走行していた軽乗用車がカーブを逸脱。特別支援学校の敷地内に進入し、学校建物に突っ込む事故が起きた。人的な被害は無く、ペダル踏み間違いが原因とみられる。

福岡県警・門司署によると、現場は北九州市門司区矢筈町付近で片側1車線。直角に曲がるカーブとなっている。軽乗用車はカーブを曲がりきれず、突き当たりにある特別支援学校の正門から敷地内へ進入。そのまま正面にある学校建物へ突っ込んだ。

この事故でクルマが突っ込んだ部分にあるガラスが損壊したが、夏休みということもあって損壊した部屋に人はおらず、クルマに乗っていた2人にもケガはなかった。警察は運転していた同区内に在住する79歳の男性から器物損壊容疑で事情を聞いている。

警察の聴取に対して男性は「カーブを曲がるために減速しようとしたが、加速していった」などと供述しており、警察ではアクセルとブレーキを踏み間違えたものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は「カーブ」というより、「直角コーナー」と称した方が適切な形状となっており、確実に減速しないと曲がることはできない構造となっている。学校の正門には可動式の門扉もあるが、事故当時はこれが開けられた状態となっていて、そのためにクルマが学校敷地内へ入り込んでしまったようだ。ブレーキを踏んでも加速するわけがないので、実際にはアクセルペダルを踏んでいたということなのだろう。

《石田真一》

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