出光興産は、ドライバー不足などで物流コストが上昇しているのに伴って、潤滑油全製品の直売価格と販売店向け卸価格を7月1日から値上げすると発表した。
運送業界では、従業員の長時間労働対策の必要性や個人宅向け荷物の増加などによって事業環境が大きく変化している。潤滑油を配送するローリー、トラックでも就業時間の厳格化、乗務員不足・若手不足などによって、配送サービスのコスト上昇なしで維持することができない状況になっている。
同社では、一層のコスト低減努力を継続するものの、物流コストの一部を転嫁するため、潤滑油全製品の価格を1トン当たり2300円引き上げる。