JR西日本が和歌山線に無線式ATCを導入へ…連続した通信で列車を制御 2023年春

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制御装置と列車が通信のやりとりを行なうことにより列車の位置情報を把握し、前方列車と後方列車の間隔を完全に保つことができるという無線式ATC。
  • 制御装置と列車が通信のやりとりを行なうことにより列車の位置情報を把握し、前方列車と後方列車の間隔を完全に保つことができるという無線式ATC。
JR西日本は5月22日、和歌山線のうち、橋本~和歌山間42.4kmに無線式の自動列車制御装置(ATC)を導入すると発表した。JR西日本の在来線にATCが導入されるのは初めて。

無線式ATCは、制御装置と列車との間で連続的に無線通信を行ない、各列車の在線位置を把握。その上で前方列車の位置を掴み、後方列車との距離を自動的に安全なものに保てる速度に調整する機能を持つ。

連続的な通信を行なうことにより、踏切などでの異常時や自然災害に伴なう速度規制が発生した際に、列車へそれらの情報を送信し、自動的にブレーキをかけることができるなど、運転支援機能が充実するほか、従来のATCに必要だった「地上子」と呼ばれる列車へ情報を送受信する装置や、ケーブルといった地上設備を大幅に省略することが可能となり、メンテナンス性が向上するとしている。

無線ATCの車上装置は、2020年春に和歌山線へ投入される予定の227系に搭載。2023年春には一部列車で、2024年春には全列車で稼働する計画となっている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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