モーガンの4モデルが日本導入へ…年間50台、納車まで1年ほど

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日本国内でのモーガンの輸入販売を手掛けるエスシーアイは、4モデルの日本導入を発表。オーダーからおよそ1年以内に納車が出来るペースになるという。

◇これまでの実績が評価

エスシーアイの親会社は、東証一部に上場、自動車販売事業を手掛けるVTホールディングスだ。国内外で自動車ディーラーを展開するとともに、ロータスのインポーターであるエルシーアイも傘下で置いている。

エスシーアイは2009年に設立され、ケーターハムやKTMの四輪車、『クロスボウ』をインポートしている。

同社代表取締役の伊藤誠英氏は、「今までのロータスやケイターハム等の実績を評価してもらい、モーガンから我々に日本でのインポーターを任せてもらえることになった」とコメント。そして、「モーガンは100年以上の伝統あるメーカーで、職人がしっかり作ってきたクルマでありながら、時代にもあったイノベーションも繰り返しながらイギリスで生き残ってきたブランドだ」と紹介。

また、「昨今自動車の話題になると電動化や自動運転などコモディティ化していく話題が多い中で、本当のクルマ好きの方々にこういったクルマを提供し、安心して維持してもらえるような体制をメーカーとディーラーとオーナーズクラブとともに運営していく」と語る。

そこで、全国8社のディーラーネットワークを通じて、車両、部品の販売やアフターセールス業務を担うという。

◇アフターセールスを強化

エスシーアイ/モーガン・カーズ・カンパニーブランドマネージャーのジャスティン・ガーディナー氏は、モーガン導入の経緯について、「現在日本には年間10台から20台程度輸入されてきたが、モーガンは日本人が好きなメーカーなのでもっと売れるはずと考えていた」と述べる。しかし、親会社のVTホールディングスからはなかなか許可が下りなかった。

「そこでVTホールディングスの社長にモーガンの工場を見学してもらった。そこではクラフトマンシップ、職人が丁寧に1台1台クルマを作っており、これで700万円から800万円というのは安いとの判断が働き、ゴーサインが出た」という。

また、日本での台数に関してガーディナー氏は、「これまではアフターセールスに不安があり、台数が伸びなかった」と分析したうえで、「我々の基本はアフターセールスに力を入れる。そうすればもっともっと売れるはずだ」とコメント、全国8か所のネットワークで取り組んでいく。

◇年間50台のオーダーを

前述の通りこれまでの日本の台数は年間10~20台、本国での生産台数は年間850台である。これは、ハンドメイドで職人が手間暇かけて作られていることから、この生産台数が上限とされた。ガーディナー氏は、「2018年は30台のオーダーを約束しており、今後は50台くらいを年間で受注出来るだろう」と意気込みを語る。これはあくまでもオーダー、受注ベースであり、納車は「早ければ8から9か月、およそ1年は見てほしい」と述べる。

また、この台数増加に対し、本国の生産台数は限られる。その点に関しては、「アメリカでの台数が減少傾向にあるので、その分が日本に回ってくるだろう」と見通しを語った。

日本へは『3ホイーラー』、『4/4』、『プラス4』、『ロードスター』の4モデルが導入になる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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