サイクリング中の自転車、見通しの悪いカーブで対向車と衝突

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神奈川県内の山間部でサイクリングをしていた男子高校生の自転車が、カーブを進行中の対向車と衝突する事故が起きた。直に衝突した1人が重体。その後方で避けきれずに転倒した2台の2人が軽傷を負っている。

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27日午後0時45分ごろ、神奈川県小田原市内の市道で、縦列走行していたサイクリング中の自転車と、対向してきた乗用車がカーブ進行中に衝突する事故が起きた。自転車側の男子高校生3人が重軽傷を負っている。

神奈川県警・小田原署によると、現場は小田原市米神付近で車線区別のない幅員約5mの急なカーブ。自転車は7台が縦列(1列)で走行。下り勾配でカーブに差し掛かったところ、対向してきた乗用車と先頭を走る1台が衝突。続く2台も避けきれずに突っ込んで転倒。残る4台は衝突に至る前に停止した。

この事故で先頭の自転車に乗っていた平塚市内に在住する16歳の男子高校生が頭部強打で意識不明の重体。後続の2台に乗っていた別の16歳男子高校生2人も打撲などの軽傷を負った。クルマを運転していた小田原市内に在住する28歳の女性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)容疑で事情を聞いている。

現場は山間部で交通量は少ないものの、見通しが悪い区間。高校生は熱海方面からサイクリング中だった。全員が自転車用のヘルメットを着用していたという。警察では双方の安全確認や安全確保に怠りがあったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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自転車は小田原の市街地に向けて下り坂を走行しており、相当の速度が出ていたと推測されている。負傷した3人は自転車用のヘルメットも着用していたが、先頭の1人は衝突で生じた衝撃を緩和するには至らなかったようだ。

《石田真一》

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