併走するライダーを傘で殴って転倒誘発、少年3人を逮捕

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併走するバイクの運転者を傘で殴打し、重傷を負うような転倒事故を誘発したとして少年3人が逮捕された。ターゲットとなるバイクを探して犯行に及んでおり、数件の類似事件を起こしていたとみられている。

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昨年9月、福岡県福岡市早良区内の国道263号で、併走するバイクの運転者を傘で叩いて転倒を誘発し、重傷を負わせたとして、福岡県警は6日、西区内に在住する少年3人を傷害容疑で逮捕した。

福岡県警・早良署によると、問題の事件は2017年9月14日の午前3時20分ごろ発生している。福岡市早良区東入部付近の国道263号(片側1車線の直線区間)を走行していた52歳の女性が運転する原付バイクに対し、後ろから接近して併走していた軽乗用車の後部座席に乗っていた若い男が傘で殴打してきた。

バイクはこれを発端としてバランスを崩して転倒。女性は骨折などの重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走しており、警察では傷害事件として捜査を行っていた。

今年1月になり、同日に西区内で類似の事件を起こしたとして傷害容疑で逮捕されていた18~19歳の少年4人について余罪を追及したところ、本件への関与が明らかになったことから、事件を起こした際に同乗していた18歳の少年3人を傷害容疑で逮捕。クルマを運転していた19歳の少年を同容疑で書類送検した。

4人はクルマで現場付近を走行していた際、女性が運転するバイクを発見。Uターンして追走していた。警察の聴取に対して2人は「バイクを脅かすつもりでやった」と容疑への関与を大筋で認めているが、1人は「相手が女だからやめようと言った」などと容疑を否認しているという。他にも同様事件への関与を認める供述も行っており、警察では余罪についてもさらに追及する方針だ。

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やっている側としては面白半分だったのかもしれないが、起こしたことによる結果は重大であり、しかも「ターゲットとなるバイクを探し、Uターンして追走していた」という点においては極めて悪質といえる。

《石田真一》

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