路面凍結した高架橋で車両14台が関係する事故、パトカーも巻き込まれる

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路面凍結した高架橋で相次いだ衝突事故。通報を受けて駆けつけ、事故処理を行っていたパトカー1台も巻き込まれている。

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12日午前5時40分ごろ、大阪府大阪市阿倍野区内の府道を走行していた乗用車が凍結路面でスリップし、側壁に衝突する事故が起きた。この後に現場へ急行したパトカーを含めて14台が関係する多重衝突に発展。人的な被害は無かった。

大阪府警・阿倍野署によると、現場は大阪市阿倍野区天王寺町北付近で片側2車線の緩やかなカーブ。路面の一部が凍結しており、最初に乗用車1台がスリップして側壁に衝突。これを受けて出動し、現場付近で停車していたパトカーに対しても後続車が追突するなど、約20分間に14台が関係する多重衝突に発展したという。

いずれの車両も小破から中破で、人的な被害は無かったが、現場を含む約1km区間が5時間30分に渡って通行止めとなった。

現場は高架橋となっており、警察では寒気の影響で路面凍結が進んだものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故当日、関西地方は流れ込む寒気と強風の影響によって、路面凍結が進んでいた。現場の府道(天王寺バイパス)は緩やかなカーブが連続する高架橋となっており、主として夏タイヤのクルマがスリップして制御困難となり、事故を起こしたものとみられている。地上の道路が凍っていなくとも、橋上の区間は風が下を吹き抜けていくために路面が冷やされやすいだけでなく、鋼材の上に路面があることも凍結が生じやすい原因となっている。今回の現場ではカーブを抜けた先が凍っていたようで、予め路面凍結の危険性を考慮していないと避けようがない。

《石田真一》

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